「ローリングピロー」を実際に使ってみて
ほかの健康枕と比べ、形状の独特さが一頭地を抜く「ローリングピロー」だが、使用感はどのようなものだろうか。それを確かめるべく、現物を取り寄せ数日間使ってみた。
まず、日中の約20分、本体にハードマットを乗せ、仰向けで横になる。「ハード」と言っても、素材はNASA発の素材であるメモリーフォームなので、硬いとは感じない。この素材は、「温かいものに触れて柔らかくなり、圧力を均一に分散し、しかも安定した流動性に富んだサポート」するとのことで、寝心地は不思議と良い。この20分間は入眠せず、本を読んでいたが、途中で痛くなるといった不快感はなかった。
夜は、いつもの枕を外し、「ローリングピロー」にソフトマットを乗せて、朝までの就寝を試みた。
人間は夜寝ている間に、20~30回寝返りを打つという。仰向けで寝入っても、朝目が覚めたら横寝だったということは誰でも普通にある。「ローリングピロー」を使えば、ずっと仰向けのままになるので、逆に寝心地が悪くならないかと不安があった。
実際の話、「ローリングピロー」は、頭部を完全に固定してしまう装置ではない。頭を左右に軽く揺らすと、本体がゆりかごのように揺れる。もう少し角度をつけて揺らすと、マットとその直下のパネルが、本体のガイドレールに沿って動き、顔は横向きになる。合わせて身体も少しその方向を向く。
こうなっても、強制的に元に戻すメカニズムではない。そのため、正確に言えば、就寝中ずっと仰向け寝を強制するわけでなく、多少の寝返りは許容されるようになっている。
この許容度があるおかげだろうか、違和感なく快眠が達成できた。ただし、ふだんは仰向けの姿勢で入眠しない人、例えば抱き枕を愛用する人は、慣れるまで少々日数がかかるかもしれない。メーカーによれば、「適応するのに1週間から長くは1か月程度」必要とするそうなので、この点には注意。
また、別売りになるが、同メーカーより「腰枕」も販売されている。「ローリングピロー」と一緒に使用することで、頚椎・脊椎の正常な曲線の維持に役立ち、さらに快適な睡眠と姿勢改善効果が期待できる。
「ローリングピロー」を開発・販売するのは、韓国のRolling Pillow。創業者によれば、誤った睡眠姿勢のせいで、首・肩の痛みに見舞われ、睡眠障害にもなった自身の体験が、本製品開発のきっかけになったという。
現在、日本の総販代理店、セトワークスがプロジェクト実行者となり、クラウドファンディングサイトのMakuakeで、最大40%オフの早割キャンペーンを実施している。ストレートネックや肩こりを改善し、睡眠の質も高めたいと考えている方は、サイトをチェックしてみよう。
編集部注:クラウドファンディングには立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。出資に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)