長時間のスマホやパソコンの使用により、ストレートネックや肩こりに悩む人が増えている。その改善をするため様々なエクササイズが考案されているが、習慣化が難しいというハードルがある。
そこで注目されているのが、健康枕。最適な寝姿勢をサポートし、眠っている間にストレートネックといった問題を改善してくれるので、「習慣化できない」ハードルが解消されるというのが、各社製品の触れ込みだ。
今までにない形状の健康枕
デスクワーカーの筆者も、肩や首の不調に悩まされている1人。それを何とかしようと、いろいろな健康枕を試していたところ、目に留まったのがこちらのアイテム。
名前は「ローリングピロー」。直訳すると「転がる枕」だが、コロコロ転がるのではなく、左右に横揺れする(ローリングする)。構造的には、ゆりかごを思わせる本体のガイドレールに沿って、湾曲したパネルが取り付けられており、その上に2種類のマット(ハードマット・低反発マット)のどちらかを乗せる、というもの。
特許上では「運動器具」とされているが、マットの上に頭部をあずけて、普通の枕と同じにように使う。その際は、本体両側のコルク材のバーをつかみ、頭が最適の位置になるよう調節する。あとは眠るだけだ。
本体の両側のバーをつかんで頭を預ける位置を調整
頭がじかに接するハードマット、低反発(ソフト)マットは、日常における「首の運動と姿勢矯正」には前者、睡眠時には後者、という使い分けをする。ハードマットは、1日1回の休息時に使うようすすめられているので、昼寝のときや帰宅した直後のリラックスタイムに活用するのがよさそうだ。
「ローリングピロー」の効果は、「頸椎や骨盤、首や肩がバランスよく整列されるのをサポートする」というもの。その結果として、ストレートネックといった身体の構造的な問題が修復され、心地よい睡眠ももたらされる。
メーカーによれば、「正しい寝姿勢は、仰向けで横になった時」で、この状態であれば睡眠の質が高まるだけでなく、首から脊椎そして骨盤にかけてのバランスが良くなるという。そのために、「ローリングピロー」は、「一定の半径を超えて体が寝返り打つとシーソーのように再び中心に戻る」ように設計されている。つまり、睡眠中に何度も寝返りを打っているうちに、問題のある寝姿勢に固定されてしまうのを防ぐというわけだ。