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撮りまくってわかった!ハッセルブラッドの5000万画素中判ミラーレス「X1D II 50C」の実力

2019.09.13

生まれ変わった丸の内仲通り

私はストリートフォトを撮るため、写真家、小平尚典さんと共に丸の内仲通りに向かった。この通りは東京駅と皇居の間にある長さ1.2kmの道である。1888年に日本政府が払い下げた丸の内一帯の土地を購入したのが、岩崎彌之助、当時の三菱社の社長である。1894年に「一丁倫敦」と言われる赤レンガ造りのビルが馬場先通りに完成。開発が開始された。その後、丸の内にオフィスを構えれば、企業の価値が上がるとまで言われるが、ビルの老朽化と日本経済の衰退によって空洞化が進んだ。

バブル崩壊後、1997年に丸ビル建て替えを含む再開発計画の詳細が発表され、その中心にある丸の内仲通りも生まれ変わることになる。道路の幅員を9mから7mに減らし、歩道を拡張、天然石を使った複雑なパターンの石畳、車道との段差5cm、スリット側溝などの独自の試みに加え、街路樹、照明、フラワーポッド、ハンギングバスケット、ベンチ、パブリックアート、野外広告まで緻密に計画され設置された。2000年から始まった「東京ミレナリオ」で有名になった路上イベントも、企業とコラボして盛んにおこなわれている。現在は時間帯によって車両規制がおこなわれ、仲通り全体がアーバンテラスとして活用されている。この開発は大手町仲通りへと進んでいる。

17mm相当の超広角で強烈なパースペクティブが味わえる。周辺光量はやや落ちる。右の建物のコンクリートの質感描写が見事だ。超広角レンズのみ借用期間の関係で阿佐ヶ谷にて撮影。
XCD 4/21 HASSELBLAD X1D II 50C 1/2000sec、F5 +0.67、ISO100

絞り開放で近接撮影すると手前も奥もボケが得られる。描写はシャープすぎず柔らかいトーンだ。
XCD 4/21 HASSELBLAD X1D II 50C 1/1250sec、F4 −0.17、ISO100

105mm相当の望遠レンズを使って東京駅を撮る。普段使い慣れない焦点距離なのでEVFから見える画像が新鮮に見える。このレンズの描写もソフトで微粒子だ。
XCD 2,8/135 HASSELBLAD X1D II 50C 1/320sec、F10 +0.25、ISO200

専用のテレコンを付けて178mm相当での撮影。丸の内での撮影には全て一脚を使っている。この焦点距離で手持ちは、カメラ+レンズ+テレコンが重いので数枚しか撮れないだろう。
XCD 2,8/135+X CONVERTER 1,7 HASSELBLAD X1D II 50C 1/320sec、F10 −0.75、ISO200

63mm相当の標準レンズで撮影。このレンズも柔らかい描写。もしかするとカメラボディ側の画像処理エンジンの特性なのかもしれない。明るいレンズなのでピントが分かりやすい。
XCD 1,9/80mm HASSELBLAD X1D II 50C 1/1600sec、F12.8 +0.58、ISO200

望遠レンズに交換、絞り開放で前ボケを入れた。画面に水準器が出せるのでビルも撮りやすい。
XCD 2,8/135 HASSELBLAD X1D II 50C 1/1600sec、F2.8 +0.58、ISO200

1.7倍のテレコンを入れた。このシステムで撮れる最大の望遠で178mm相当である。100%で見ても画質の劣化はなく高性能なテレコンと言える。
XCD 2,8/135+X CONVERTER 1,7 HASSELBLAD X1D II 50C 1/250sec、F7.1 +0.75、ISO200

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