4代目となる新型ジムニーを街中で見かける機会が増えてきた。
歴代のジムニーは本格的な軽四駆として人気が高く、雪道やオフロードで利用する人も多い。そんな目的に合ったタイヤを選ぶこともあるだろう。
そこで、4代目ジムニーはどんなタイヤサイズなのか? 確認したい。
新型ジムニーのタイヤサイズ
現在、新車で販売されている4代目ジムニーは、XG、XL、XCの3グレードとなっている。しかし、純正で履くタイヤのサイズは全グレード共通で、175/80R16を採用している。
ここで、タイヤの数字の読み方を簡単にご説明しよう。
ジムニーのタイヤは175/80R16と表示されるが、最初の175はタイヤの幅をmmで示したものだ。
また、/(スラッシュ)の次に表示されている80という数字は、タイヤの偏平率を%で示したもの。
ちなみに偏平率とは、タイヤの幅に対して高さがどれくらいあるかを示すもので、ジムニーのタイヤで言えば、175mmの80%なので、140mmがタイヤの高さになる。
その次のRという数字部分は構造を示し、この場合のRはラジアルタイヤであることを示す。
最後の16という数字部分はホイールのリム径(ホイールの高さ)を示し、習慣的にインチ表示となっている。1インチ=約25.4mmなので、約406.4mmとなる。
以上から、ジムニーのタイヤの外周は、140×2+406.4=686.4mmとなる。※タイヤは円形なので高さを2倍する
タイヤはタイヤハウスの内側に収まる必要があり、また、路面の凹凸にサスペンションが上下するため、外径や横幅が広すぎるタイヤは履けない。
ジムニーのタイヤ交換する際にはタイヤサイズをしっかり確認してから行うようにしたい。
新型ジムニーの純正タイヤ「DUELER H/T684Ⅱ」のタイヤサイズ
ジムニーに純正で装着されるタイヤはブリヂストンの「DUELER H/T684Ⅱ」だ。
DUELERは、ブリジストンのSUV/4×4用タイヤブランドで、直進安定性や低燃費性能、耐久性などを重視した形状・構造を採用している。
タイヤサイズは175/80R16 91Sとなる。
91という数字はロードインデックスのことで、規定の条件下でタイヤ1本が支えることのできる最大負荷を示す。ロードインデックス91は、負荷能力が615kgとなっている。つまり4輪合わせれば2460kgの負荷を支えることになる。
また、最後のSはスピードレンジを表す速度記号。規定の条件下で走行できる最高速度を示している。Sは180kmまでとされる。
新型ジムニーのタイヤ選びの基準
4代目ジムニーは街中はもちろん、オフロードでの走行も想定している。もちろん、純正タイヤでも各種の電子デバイスの恩恵により、想像以上の悪路走破性を実現する。
しかし、ジムニーを手に入れるオーナーの多くは、ジムニーにタフなイメージを抱いているはずで、タフなイメージを高めるためにもオフロード走行に適したタイヤを履いてみたいと思うだろう。
オフロード走行を考えた車用のタイヤには、地面の状況に合わせて主に3種類に分けられる。
1.HIGHWAY TERRAIN=H/T:舗装路を主体に使うタイヤ(TERRAIN=地面の状況)
2.ALL TERRAIN=A/T:舗装路や未舗装路を両立して使えるタイヤ
3.MUD TERRAIN=M/T:未舗装路、荒路での使用を主にするタイヤ
となる。
一般的に、M/Tのタイヤはブロックパターンのタフなイメージが強く、H/Tは一般的な乗用車のタイヤに近い見た目になる。
上記の3種類から自分の使用状況に合わせて、タイヤを選べば失敗は少ないだろう。
だが、ルックス優先でM/Tタイヤを選ぶのも、決して間違いではない。
新型ジムニーのタイヤサイズアップ、リフトアップ
タイヤサイズアップは、ジムニーのカスタムによく使われる手法だ。
しかし、サイズアップによりハンドルを操作すると、タイヤがボディに干渉したり、スピードメーターに狂いが出たり、安全装置に支障が出ることもある。
また、大径サイズを収めるためにリフトアップするのもジムニーのカスタムでよく見られる手法だが、こちらも安全面や耐久性を考えるとリスクが高い。
原則的にはノーマルの外径を超えない、かつ横幅もフェンダーからはみ出ないサイズにとどめる方が安心だろう。
ジムニーシエラのタイヤサイズは?
1.5Lエンジンを搭載するジムニーの兄貴分、ジムニーシエラはJC、JLの2グレードとなっている。しかし、純正タイヤは共通で、ジムニーと同じ「DUELER H/T684Ⅱ」だ。
タイヤサイズは195/80R15 96S。外径は約693mmとなる。
※データは2019年8月下旬時点での編集部調べ。
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文/中馬幹弘