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日本車輌製造が新幹線の車両製作累計4000両を達成!0系からN700Sまで歴代車両の歴史を振り返る

2019.08.30

500系/JR西日本

JR西日本が山陽新幹線区間において、航空機との競争力強化を狙って開発した新幹線車両で、設計上の最高速度は320km/h。1996年から製造が開始され、1998年までに144両が作られた。営業運転が始まったのは1997年で、当初は新大阪-博多間での運用であったが、同年末には東海道区間での運行もスタートしており、山陽区間では300km/hでの走行を行った。トンネルでの衝撃波や空気抵抗を軽減すべく、鋭く尖った先端形状や丸みを帯びた車体断面など、従来の新幹線とは異なる車体形状を採用しているのも500系の特徴だ。

500系は2010年2月で東京-博多件ののぞみ運用から離脱。一部、廃車も発生しているが、現在でも山陽区間でこだまとして運用されている。

700系/JR東海・JR西日本

第4世代の新幹線電車として1999年に運用が開始された700系は約1300両が製造された。先頭部分はトンネルでの衝撃波を軽減するエアロストリーム形状を採用したほか、設計上の最高速度は290km/hを実現している。営業上の最高速度は東海道区間270km/h、山陽区間285km/hだが、こだまやひかりだけでなく、現在でも一部ののぞみ臨時列車として運用されることもある。

一方で、後継車両であるN700系が増備されたことなどから、2012年から廃車も始まっており、今年度中には東海道新幹線からは姿を消す予定となっている。また、昨今の新幹線といえば全席禁煙(タバコは喫煙ルームで)と思いがちだが、700系には喫煙車も設定されている。

N700系・N700A/JR東海・JR西日本

700系をベースに性能向上を図ったN700系がデビューしたのは2007年のこと。設計最高速度も向上しており、東海道区間では285km/h、山陽区間では300km/hでの運行を実現した。そして、東海道・山陽新幹線における現在の主力、N700Aは2013年に登場したN700系をベースとする改良型で、走行性能や快適性の向上が図られている。ちなみに「A」は進歩や先進性を意味するアドバンスの頭文字だ。

N700AのG編成(JR東海)、F編成(JR西日本)は製造時からN700Aとして落成したが、それ以前に製造された東海道・山陽区間用N700系も順次、A仕様へと改修された。ちなみに、N700Aとして製造された編成は車体サイドのN700Aロゴの「A」が大きく、N700Aに改修された編成は「A」の文字が小さい。また、N700系には山陽新幹線と九州新幹線用の8両編成仕様(S編成、R編成)も製造されており、全車を合わせると製造数は2600両を超える。

N700S/JR東海

2018年に公開された東海道・山陽新幹線の新型車両。ブレーキシステムの改良など、安全性の向上が図られているほか、緊急時のバッテリー自走システムなども搭載。さらに、全席にモバイル用電源コンセントを装備するなど、客室の機能も進化している。

また、外観も先頭車両のノーズ部分もN700系の「エアロダブルウィング」形状から、よりエッジの効いた「デュアルスプリームウィング」形状となったほか、前照灯もLEDライトを採用、デザインも変更されている。現在は2020年夏の営業運転開始を目指して、確認試験車が試験走行を行っている。

というのが、東海道・山陽新幹線のおおまかな歴史だ。出張や旅行で最近新幹線に乗った、これから乗るという方も多いはず。たまには、自分が乗車する新幹線がどんな車両なのか調べてみるのも楽しいと思う。ちなみに、もっと新幹線の歴史を知りたい!という方はJR東海が運営する名古屋の「リニア・鉄道館」では、9月23日まで企画展として「東海道新幹線の進化 ~100系新幹線のデビューと果たした役割~」を開催中なので、足を運んでみてはいかがだろうか。

文・撮影/村田尚之

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