現実ではあり得ない世界を描いたファンタジー小説は、小学生から大人まで、年齢を問わず愛されているジャンルの一つ。「そんなことありえない」と思いながらも、読み始めるとすっかりはまってしまう人も多い。
本記事では、冒険もの・魔法系・異世界、それぞれのおすすめファンタジー小説を紹介する。ファンタジー好きの方は、まだ読んでいない作品がないかチェックしてみよう。
【目次】
冒険ファンタジー小説4選
はじめに、冒険ファンタジー小説を紹介する。「ワクワク感」を重視する人は、ここで紹介する冒険ものを読んでみるのがおすすめ。
高橋祐一 『緋色の玉座』KADOKAWA
高橋祐一の『緋色の玉座』は、6世紀の東ローマ帝国を舞台に、堅物騎士と天才軍師が戦場を駆ける本格戦記ファンタジー作品。かつての栄光を失った東ローマ帝国の復興をかけて、戦乱の幕が開く。
騎士ベリスと型破りな書記官プロックス、正反対な性格ながらも互いの才覚を認め合う2人が、東から迫るペルシャ軍との最前線アルメニアへ向かう。
出典 公式サイト| 高橋祐一 『緋色の玉座』KADOKAWA
あわむら赤光 『我が驍勇にふるえよ天地 ~アレクシス帝国興隆記~』GA文庫
あわむら赤光 『我が驍勇にふるえよ天地 ~アレクシス帝国興隆記~』は、痛快本格ファンタジー戦記。大帝国の皇子として生を受け、将来を約束されていたクロード帝国第八皇子・レオナートの人生の逆境を描いた作品だ。故郷を奪われたレオナートが、最強の仲間たちと反撃を開始する。
伏瀬『転生したらスライムだった件』 GCノベルズ
『転生したらスライムだった件』は、小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれたファンタジー小説。通り魔に刺されて死んだ主人公が「スライム」に転生してしまう。相手の能力を奪う「捕食者」と世界の理を知る「大賢者」、二つのスキルを武器に、スライムが冒険を始める物語。
出典 公式サイト|伏瀬『転生したらスライムだった件』
クリストファー・パオリーニ 『エラゴン』静山社
クリストファー・パオリーニ の『エラゴン』は、海外のファンタジー小説。森で青く輝く石を見つけた少年エラゴンが、伝説の「ドラゴンライダー」として世界を救う物語。「これ以上のファンタジー作品はない」と評価する読者も多い。
出典 公式サイト|クリストファー・パオリーニ 『エラゴン』静山社
魔法系ファンタジー小説4選
ここでは、魔法が活躍するファンタジー小説を紹介する。非現実的な世界を描いた作品を好む人は、ここで紹介するものを読んでみよう。
虎走かける 『ゼロから始める魔法の書』 KADOKAWA
虎走かける 『ゼロから始める魔法の書』は、第20回電撃小説大賞で大賞を受賞したファンタジー小説。
人間になることを夢見る半人半獣の傭兵が、ある日美しい魔女と出会うことで、運命が変わっていく物語。ゼロと名乗る魔女は「魔法書【ゼロの書】」を何者かに盗まれ、それを探す旅の途中だった。傭兵は、ゼロの力で人間にしてもらうことを条件に一緒に冒険を始める。
出典 公式サイト|虎走かける 『ゼロから始める魔法の書』 KADOKAWA
藤宮カズキ 『いつかの空、君との魔法』 KADOKAWA
藤宮カズキ 『いつかの空、君との魔法』は、第21回スニーカー大賞“優秀賞”を受賞したファンタジー小説。
近代都市アリステルに生きる人々は、常に空を覆う「ダスト層雲」により、空の青さを知らずに過ごしていた。ダスト層雲を払うために、主人公とその幼馴染が魔法を駆使して街を救う物語。
J.K.ローリング 『ハリー・ポッターと賢者の石 1-1』 静山社
J.K.ローリング 『ハリー・ポッターと賢者の石 1-1』は、ファンタジー小説の定番作品。ホグワーツ魔法魔術学校で新たな生活を始めたハリーが、魔法を駆使して闇と戦う物語だ。映画版のファンなら読んでおきたい1冊。
佐島勤 『魔法科高校の劣等生〈1〉入学編』 KADOKAWA
佐島勤 『魔法科高校の劣等生〈1〉入学編』は、「魔法科高校」を舞台にしたファンタジー小説。成績が優秀な「一科生」と、その一科生の補欠「二科生」で構成される国立魔法大学付属第一高校に、新入生の季節が訪れる。優等生な妹と劣等生の兄が、波乱の学園生活を送る物語。
出典 公式サイト|佐島勤 『魔法科高校の劣等生〈1〉入学編』 KADOKAWA
異世界ファンタジー小説4選
最後に、異世界を体感できるファンタジー小説を紹介する。物語のテーマや、展開の面白さを重視する方は、ここで紹介するものを試してみよう。
ダレン・シャン 『ダレン・シャン 1』 小学館
ダレン・シャン 『ダレン・シャン 1』は、『ハリー・ポッター』の作者J.K.ローリングが激賞するファンタジー小説。児童文学の最高傑作とも称され、世代を超えて大人もハマる方が多い。
不気味なキャラクターとダークなストーリー、先の読めないどんでん返しが読者の心を掴む。
出典 公式サイト|ダレン・シャン 『ダレン・シャン 1』 小学館
池上永一 『シャングリ・ラ 上』 KADOKAWA
池上永一の『シャングリ・ラ 上』は、21世紀の東京が舞台のSF小説。熱帯化した東京には、巨大積層都市「アトラス」がそびえる。あらゆるものを犠牲にして建築が進められるアトラスの謎とは何か。一気読みしてしまう1冊。
出典 公式サイト|池上永一 『シャングリ・ラ 上』 KADOKAWA
貴志祐介 『新世界より』 講談社
貴志祐介 『新世界より』 は、2008年の第29回 日本SF大賞を受賞したSF作品。
舞台は、1000年後の日本「神栖(かみす)66町。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれた街には、念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは、野心と希望に燃えている。そんな中、隠された先史文明の一端を知ることに。上中下3巻。
ジョナサン・キャロル 『月の骨』 東京創元社
ジョナサン・キャロル 『月の骨』は、大人向けのダークファンタジー小説。夢の世界と現実がテーマになっている。予測不能かつ衝撃の展開で、読者を翻弄させながらも心酔させる傑作として話題。
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文/oki