一度予約すれば録音は自動的に繰り返される
セットアップはカンタンで、まずチャンネル制御用のLANケーブルで『C-T10CM』とMUSIC BIRDのデジタルチューナーを接続。チューナーのデジタル出力を『C-T10CM』に接続する。拙宅のチューナー『CDT-3AFD』はデジタルが光1系統なので、トスリンクケーブルで接続。『SD-500HR』に光デジタル入力はないので、ここで同軸デジタルに変換された信号を同軸ケーブルで『SD-500HR』の入力端子に接続。最後に付属のUSBケーブルを使って『C-T10CM』と『SD-500HR』を接続する。
接続を済ませたら、『C-T10CM』を使って録音したい番組を予約する。年月日から時間を入力すれば完了。ただし隣接する番組は5分あけないと予約できない。これを回避するには2番組を連続する1番組として予約すればいい。それから『CDT-3AFD』にはデジタル出力が1系統しかないため、こちらに接続すると普段、チューナーの放送が聞けなくなる。『SD-500HR』のモニター出力をONにして、こちら経由で音を出すのだが、モニター出力をOFFにしないとSDカード再生できない仕様になっている。これが意外に面倒なのだ。したがってチューナーはデジタル出力を同軸2系統、光1系統搭載した『MDT-5CSXi』がオススメである。
『C-T10CM』のリアパネル。光デジタルは同軸に変換される
右端のRCUを接続し忘れている。これだとチューナーのchが変更されない
毎週予約、曜日予約などにも対応。表示は文字が大きくてみやすい
チューナーとレコーダーの電源は常時ONのままで
実際に予約録音してみると、ケーブルの接続さえ間違っていなければ、高音質なデジタル放送がそのまま録音できる。録音設定でDDモードを選択しておけば、自動的にトラックに区切られるので、音楽番組の場合、1曲送りや、頭出しがカンタンにできる。トーク主体の「真空管アンプ一本勝負!」でも試聴曲が入るタイミングで区切られるので、この曲、もう一度、聞こうと思ったときに便利なのだ。
使い勝手についてはチューナーとタイムシフトコントローラーとレコーダーを接続するため、3台を近い位置に置かなくてはならない。また、『C-T10CM』に他の機器の電源をON/OFFする機能はないので、録音予約した場合、この3台の電源を入れたままにする必要がある。私の場合はレコーダーのモニター出力を使っているので『SD-500HR』の電源は、いつでも落とせないのだが、カラーLED表示が結構目立つ。輝度は調整できるのだが、表示をOFFにはできない。『C-T10CM』も輝度調整はできるが表示OFFにはできないので、結局、この3台を普段、視線に入らない場所に置いてある。幸いチューナーとレコーダーには、リモコンがあり操作には不自由しないが、チューナーの次期モデルには予約録音可能なレコーダー機能内蔵タイプも加えて欲しいと思うのであった。
写真・文/ゴン川野