ダイエット中とはいえ、暑い夏、アイスが食べたい…。そう切望している人も多いはず!
そこで、RIZAPの管理栄養士である柳井美穂さんに、そもそもダイエット中でもアイスを食べて良いのか、食べて良いアイスはあるのかを聞いた。
ご褒美アイスはOK!ボディメイクには糖質も必要!?
「アイスには糖質を控えた商品が数多くあるのでNGではありません。また、乳製品にはタンパク質を摂取できるというメリットもあります。ただし、ボディメイクという観点で考えると乳脂肪が多いものには注意が必要です」(柳井さん)。
アイスの摂取はNGではないといっても、17時くらいまでには済ませるべきだと言う。また、容量の少ないものにすべきだ。乳脂肪の入ったアイスも昼間なら多少はOKだ。夜遅く食べると脂肪が貯まりやすくなるからだ。OKだと言っても、減量中の方は「体重が落ちた時」などアイスはご褒美としての摂取が良いと柳井さんは言う。
「ご褒美が無いとボディメイクも続きませんから」。
また、アイスを食べると体深部の体温が下がり、熱中症が懸念される。 さらに、スポーツをする人は体温が上がり過ぎるとパフォーマンスが下がるため、アイスよりは氷を食べた方が良いそうだ。
ボディメイクの観点から考えると、トレーニング期間中で大きな筋肉を作ることを目指している人は糖質も摂らなくてはならない。体重 ×2~3gを朝・昼と摂ることが必要だ。
「アイスクリームはタンパク質と脂質も含んでおり、栄養価としてバランスが良い」(柳井さん)。
アイスのチョイスの基準としては、(1)原材料(2)成分、栄養表示で判断すべきだという。(1)としては、砂糖を使わないで難消化性デキストリンやポリデキステロールなどの食物繊維を甘味料として使用しているもの、(2)としては炭水化物マイナス食物繊維したとき糖質量が少ないものをチョイスすれば良いという。
ただし、難消化性デキストリンなどこれら甘味料にはお腹をゆるくする働きがあるので、くれぐれも摂り過ぎには注意が必要だ。
糖分を摂ったらビタミンB1を摂れば良い!?
原材料は含有量の多いものから記載されている。砂糖を抑えてスクラロース、ステビア、アスパルテームなどの甘味料を使用しているものがお薦めだ。
最もお薦めなのは、糖分はあっても良いが、ベタベタしない 氷(*砂糖入りだとベタベタするので)や糖質カットアイスだ。
暑い夏、「ビールかアイスが欲しい」というときがあるが、ビールを飲むくらいなら糖質カットアイスの方がお薦めだ。
「アルコールは筋肉を分解するので筋肉が減ってしまいます。その結果、基礎代謝が減ってしまいます。とはいえ、食べ過ぎにはくれぐれも注意してください」(同)。
BOXで売っている自分で盛り付けるタイプのアイスは、自身でコントロールできるならOK。BOXならファミリータイプの容量が少ないアイスが何個か入っているタイプがお薦めだ。
チョコレートコーティングしているアイスのチョコは、少量なのでそんなに気にしなくてもOKだ。ただし、チョコは油なのでやはり夜間の摂取はNGだ。
ちなみに、柳井さんが教えてくれた裏ワザがある。
「昼間、アイスなど糖質を摂ってしまったら夕食にビタミンB1を摂ってください。リカバリーになります」(同)。ビタミンB1は糖の代謝をアップさせる働きがあるからだ。ビタミンB1は、豚ヒレ、赤身のロース、鯛、サバなどに含まれる。
ダイエット中でもアイスを食べて良いんだと安心した方も多いだろう。糖質摂ったら夕食にビタミンB1でOK!!