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実は若者にも多い!アクセルとブレーキペダルの踏み間違い事故の原因と対策

2019.08.07

ここ最近、アクセルとブレーキペダルを踏み間違えて車両が暴走、大事に至る事故が目立つ。

高齢者ドライバーの加齢による身体的な衰えが要因のひとつとして注目されているが、若者にもアクセルとブレーキペダルの踏み間違い事故が見られるという。

※警察庁交通局「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」より引用

警察庁は、死亡事故の人的要因を75歳以上と75歳未満で比較した調査を平成29年に実施している。

75歳以上の高齢運転者による死亡事故のうち、31%(130件)が操作不適によるもの。そして、ブレーキとアクセルの踏み間違いだけをみると6.2%(26件)となっている。

一方、75歳未満の運転者による死亡事故の人的要因のうち、最上位となったのは安全不確認の27%(763件)。操作不適は16%(459件)、ブレーキとアクセルの踏み間違いだけを取り上げると0.8%(24件)にとどまる。

しかし、実数だけをみると、ブレーキとアクセルの踏み間違いが起因する死亡事故は、75歳以上の高齢運転者による26件、75歳未満では24件となっており、決して高齢者だけの事故ではないことがわかるはずだ。

【参考】警察庁交通局「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」

アクセルとブレーキペダルの踏み間違い事故は若者にも多い

交通事故総合分析センターの調査では、75歳以上の高齢者が第1当事者になった四輪車のペダル踏み間違い事故の割合は、平成24〜28年で3%を超過、75歳未満と比較してペダル踏み間違い事故が多くなっている。

しかし、24歳以下の四輪免許保有者が第1当事者になる事故は25〜64歳の年齢層に比べて多いことも判明している。

※交通事故総合分析センター イタルダインフォメーションNo.124より引用

【参考】交通事故総合分析センター

アクセルとブレーキペダルの踏み間違いは初心者にも起こりうる

また、交通事故総合分析センターはペダル踏み間違い事故の人的要因も調査している。

同調査によると、「高齢(加齢によって運転への支障があったと判断した)」という回答よりも、「慌て、パニック」が要因だと答えた人の方が多かった。

初心者は運転技量・経験不足もあり、慌て、パニックを引き起こす可能性が高いので留意したい。

アクセルとブレーキペダルに置く足の位置

アクセルとブレーキペダルの踏み間違いを減らすために、普段からペダルへ足を置く位置を確認したい。特にオートマチック車は再確認していただきたい。

アクセルとブレーキペダルの踏み間違いはマニュアル車よりオートマ車が多い?

オートマチック車はアクセルペダルが右に、ブレーキペダルが左にあり、走行中はこの2つのペダルを踏み替えて操作する。多くのドライバーは右足だけで操作を行っていることだろう。

これに対してマニュアル車には、第3のペダルであるクラッチペダルが加わる。そのため左足の操作が必須になる。

ペダル踏み間違いによる事故では、ブレーキペダルを踏んだはずがアクセルペダルを踏んでしまい、急加速してしまう。そのため慌て、パニックにおちいり冷静さを欠き、停車しようとアクセルペダルをさらに強く踏み込んでしまう。そんな悪循環になりやすい。

マニュアル車の場合は左足でのクラッチ操作が必須なので、たとえアクセルペダルを間違って強く踏み込んでも、クラッチペダルを踏む左足さえ離さなければ、急加速することはない。

アクセルとブレーキペダルを踏み間違えない方法

アクセルとブレーキペダルを踏み間違えないために、交通事故総合分析センターでは以下を提案している。

それは、駐車場などでの運転は限られたスペースの移動のため定速で走行するものであり、発進時や走行時にオートマチック車はブレーキペダルに足を乗せた状態で、状況に応じてできる限り車両のクリープ現象を活用した運転を心がけるというものだ。

クリープ現象とは、オートマチック車のシフトレバーを走行位置=P(パーキング・駐車)やN(ニュートラル)以外にシフトすれば、アクセルペダルを踏まなくても車両がゆっくりと動く現象だ。坂道、ギャップを乗り越えるなどの負荷がかからない状態であれば、基本的にアクセルペダルを踏まなくても発進・走行できるので、ブレーキペダルに右足を置いた状態でも動け、ペダル踏み間違いのリスクを減らすだろう。

さらに同センターでは、ペダル踏み間違い事故を防止するために以下の3つの注意を喚起している。

1.予期せぬところからの歩行者や車用に注意する。
2.運転操作の再確認。
3.運転することに集中する。

以上のことを踏まえ、クルマの運転は細心の注意を心がけたい。

※データは2019年8月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※クルマのご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/中馬幹弘

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