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過去・現在・未来のクルマについて脳科学者の茂木健一郎さんに聞いてみた【PR】

2019.08.08PR

30代半ばに、イギリスで運転免許を取得して自由に移動できる歓びを得たという脳科学者の茂木健一郎さん。現在も、出張先でレンタカーを借りるほど運転が好きだという。

その茂木さんに、日産の先進技術である『Nissan Intelligent Mobility』を中心にした安全性能、さらにはAIによる自動運転など未来のクルマについて、人とクルマがどのように関わっていくべきなのか、お話を伺った。

【過去】イギリスで運転免許を取得

@DIME:まずは、茂木さん自身のカーライフについてお伺いしたいと思いますが、何でも30代になってからイギリスで運転免許を取得されたということですが…

茂木さん:実は、日本の教習所のシステムとうまく合わなくて、一度、断念しているんです(笑)。その後、イギリスに留学してしばらくして、BSM(British School of Motoring)に申し込んだところ、デイヴィッド・アッシュという教官が私の下宿先にやってきて「さあ、走らせろ」って、いきなり初日から路上教習(笑)。

イギリスでの運転免許の試験は大変厳しくて、なかなか合格できないんです。なので、日本の免許に切り替えるときに、国によって条件が違うって言われたんですが、イギリスの免許は無条件で書き換えられました。日本の教習所で、生まれて初めて学校をドロップアウトするという苦い経験もありましたが、いい思い出ですね(笑) 。

@DIME:イギリスの運転免許の試験は、技能が難しいのですか?

茂木さん:最後に路上で行なう技能試験が、当時、厳しいとされてました。確か、合否の確率が50%ということだったのですが、幸い一発で受かりました。ただ、それにはラッキーな部分もあって、最終試験では縦列駐車とスリーポイントターン(注:狭い道路で切り返しをして行なうUターン)のどちらかをやらなければいけなかったんです。

当時、僕は、縦列駐車に苦手意識があったので、スリーポイントターンをやるように言われた時は、助かったって思いましたね(笑)。ちなみに、運転免許を取得してからイギリスでは3万円で買った中古車を乗っていましたが、これがよくエンストするんですよ(笑) 。でもイギリス人も親切で、エンストを起こしても寛容でしたね。クルマはそんなものだと。

@DIME:現在もクルマは、乗っていますか?

茂木さん:乗っています。ただ、都内ではほとんど乗ってなくて、むしろ出張に行ったときとか、海外でクルマをレンタルすることが多いですかね。でも、運転することが好きなので、とはいえ、そんなに攻めるほうじゃなく(笑)、無事故無違反の安全運転を心がけております。

【現在】日産の先進技術って、ずいぶん進化しているんだなぁ〜

@DIME:最近の日本のクルマに対する印象はいかがですか?

茂木さん:先ほど、『Nissan Intelligent Mobility』の解説をしてもらいましたが、日産もずいぶん先進技術を取り入れてきていますね。恐らく、日本のメーカーというのは慎重で、安全性がちゃんと確認されないと日産のような会社は、採用しないでしょうから、ずいぶん技術がこなれてきているんだなと感心しました。

@DIME:中でも気になった機能とかありますか?

茂木さん:『踏み間違い衝突防止アシスト』や『インテリジェント エマージェンシーブレーキ』は、間違いなく社会的要請が高いですね。『インテリジェント アラウンドビューモニター』は、鳥瞰図みたいな映像ですよね?

@DIME:そうです。クルマの上空から見下ろしているかのような映像をナビ画面などに映し出します。

茂木さん:脳の頭頂葉の仕組みからいうと、鳥瞰図というのは、クルマを操作する上で最も合理的なんですよ。だから、例えばクルマを運転するタイプのゲームのインターフェースって、そうなっているものが多いですよね。理にかなってるので。

この『インテリジェント ルームミラー』って、どういう概念ですか?

@DIME:車体後方のカメラ映像をルームミラーに映し出すことによって、リアに人や大きな荷物があっても見やすく、また夜間や悪天候でも、後方視界をクリアにしてくれます。

茂木さん:これ、ある意味AR技術だよね。ARとかVRって、あからさまにではなく、クルマの中に自然とエマージェント(出現した)っていうか、イマーシブル(溶け込むよう)に入ってくると嬉しいですね。

あと『プロパイロット パーキング』や『インテリジェント パーキングアシスト』は、僕は意外と使うと思います。というのも、パーキングの時に後からクルマがくると、焦るんですよね。ちょっと待っててみたいな。すごく助かる感じがしますよね。

さらに、運転操作を支援してくれる『プロパイロット』も、高速道路は乗ってる時間が長いので、もちろん自分が安全運転するのは基本ですけど、こういうのがあると脳が疲れないっていうか、ある程度余裕をもって運転に集中できる。余裕をもって集中できるというのは、安全にとってすごく大事だと思うんですよね。そうじゃないと脳は、充分に運転を制御することができないので、とてもいいと思うんですけどね。

このノートやセレナの『e-POWER』って、ハイブリットのことなの?

@DIME:通常のハイブリットとは違って、エンジンで発電してモーターだけで走る電気自動車です。なので燃費性能がいいだけでなく、アクセルに対するレスポンスがよく、加速も力強いですね。また、アクセル操作だけで加速と減速が可能な『e-POWER Drive』もついていて、いままでにない新しい感覚が得られます。

茂木さん:へー、楽しそうだね。それでまた、電気を回生して充電しているんだ。それはすごい、乗ってみたいな。日産の技術って、ずいぶん進化しているんだなぁ〜。

■関連情報
https://www.nissan.co.jp/BRAND/

【未来】のクルマのカタチ

@DIME:この先、クルマあるいは機能はどのように進化していくと思いますか?

茂木さん:クルマって、人間と一体になって進化していくものなので、新しい機能ができたときに、人間がそれにいかに慣れるかということが大事でしょうね。いま、カーナビなんかは、あたり前になってとっても便利に使っていますが、今後、新しい機能が出た時に、それがどんなにいいものなのかとか、どれくらい運転が楽しくなったり、楽になったりするのか経験値がないので、うまく学んでいかないといけないんだろうなって思いますね。

例えば、最近、バックするときに後のカメラ映像が映ったり、障害物があると警報が鳴るというのは、いろんな車種であたり前にありますけど、最初に見たときはびっくりしたし、違和感などもあったと思います。クルマは、どんなにいい機能があっても人間が使いこなせなかったらしょうがないので、慣れ親しむことが大事なのかなって思いますけどね。

@DIME:その点、若い人は慣れるのが早いけど、高齢者の方は慣れるのに時間がかかったりしますね。

茂木さん:意外と人間は保守的なところがあるから、そうかも知れないですね。ただ今後は、人工知能の研究が進んでモビリティの定義がどんどん変わっていくと思うので、大きな変化は避けることはできないと思います。

だから、人間とクルマの関係が、ものすごく過渡期になってきている気がしていて、そこは脳科学をやってる立場からすると、例えば、いままでだとフロントとバックミラーとサイドミラーなど、どういうところにどういうふうに注意を向けて安全に運転するというのがありましたが、今後は、様々なセンサーを活用するとか、運転者へのフィードバックもずいぶん変わっていくと思うので、そのあたりのユーザー側の慣れっていうのは、すごく大きなテーマになっていくと思うんですね。

そして、ふと思い出すんですけど、高齢の方が最初はガラケーにこだわってる方が多かったですけど、実はスマホを使ってみると便利で、いま、使ってる人が多いじゃないですか。むしろ高齢者の方のほうが、例えばフォントの大きさを変えられたりして、便利だってことが分かってきたりして。それと同じで、高齢の方ほど、実は新しいクルマのほうが楽しいって気づいたら、そっちに行く気がするんですよね。そこをどうシフトしていくのかっていうのは、すごく大きな課題なんでしょうね。

@DIME:最近、社会問題にもなっているペダル踏み間違いによる事故などで、高齢ドライバーの運転免許の返納なども話題となっていますが、地方なんかだと移動手段が少ないためクルマに乗らざるを得ないという問題もありますね。

茂木さん:そうですね。完全自動運転とそこに至るまでのプロセスの中で、人間とクルマの関係は、社会的にみんなで探っていかないといけないと思うんですよ。僕の親もそろそろ運転をやめようかなとか言ってるんですけど、ただ、生活の中でクルマがあったほうがより活動範囲が広がることもある。

また、認知症予防の観点からいうと、アクティブに動いているほうが、予防にもなるんですよね。充分な研究データはないかも知れないけど、クルマの運転だって、脳を使って入力に対して出力をやっているので、認知症になりにくいってことも大いにあると思うんですよ。

だから、一概に高齢の人は、何歳以上になったら運転をするべきではないって方向に行くのは、ちょっと違うかなって思う。むしろ、アクセルとブレーキの踏み間違いなどの事象に対応できるような技術をクルマ側が装備することによって、もしその方が望まれて、そのライフスタイルの中でクルマを使うことが、よりクオリティ オブ ライフをあげる、しかも、まわりの人にも迷惑をかけないっていうことなら、高齢者の運転をアシストする方向に行ったほうがいいと思います。

その先には、完全自動運転があるんですけど、これはロードマップとしては、いつになるか分からない。特に安全性の基準が高い日本車メーカーは、そう簡単には完全自動運転には行かないと思うので、現状ではクルマと人間の関係に、もっと興味を持つべきでしょうね。

@DIME:将来、完全自動運転になったら、弊害みたいなものはあるのでしょうか?

茂木さん:弊害っていうか、人間ってやっぱり運転するのが好きだと思うんですよ。どこかで自分がクルマを操作してるって感覚を、維持したいと思っているんですよね。でも、将来的には、クルマがネットワークで結ばれて、インターネットオブカーズのI/O(入出力制御装置)になって、渋滞などが起こらないようにクルマの流れを制御していくという考え方になり、そうすると、運転しているっていうより運転させられてる感じになっちゃう可能性もあるじゃないですか。

僕は、北海道でレンタカーを借りて運転することが比較的多いんだけど、北海道みたいな大地を走るっていうのは独特の歓びがあって、ああいう感覚を人間は手放したくないだろうなって思います。だから将来のクルマには、味づけっていうか、乗り味みたいな、例えばエンジン音とか、乗り心地だとかの味づけってすごく興味があるんです。恐らく、フォードが大量生産でクルマをつくるようになって以来の大きな変化が待っているんでしょうからね。

@DIME:完全自動運転やAIなどに対して懸念することは?

茂木さん:よくご存知だと思うんですけど、安全というときに誰を優先するのか。歩行者優先なのか乗ってる人なのか、これが倫理的な大問題になっているんですよ、我々の研究分野では。

MIT(マサチューセッツ工科大学)でも、それをずいぶん研究していて、おもしろいのが、例えば、歩行者は何歳ぐらいで何人で、乗ってるのはこういう人という設定して、歩行者の安全を図るために乗ってる人がちょっと危険になるかも知れないなどとシナリオを見せて、どう思いますか?って聞くと、すごく客観的な答えが出るんです。ただし、そのクルマにあなたは乗りたいですか?とか、そのクルマが欲しいですか?ってなると、答えがまた変わってくるんです。もっと乗ってる人の安全を優先して欲しいっていう風になってくる。

そのAIの自動運転のときに安全の基準をどう捉えるか、何を優先するかっていうのは待った無しの問題で、それはみんなで話し合って考えていかないといけないこと。そこに当然、人間の脳の倫理判断の問題も出てくるので、やはり人間の脳にとっての安心安全というのは何なのかっていうのは、大きなテーマになってるんです。

いざっていうときに、自分は何もできないというか、全部クルマに任せられますか?っていう。それでも最後の最後は、やっぱり自分が何かできる余地を残しておきたいとか、そのあたりは…どうですか?最後に何かできるほうがいいですよね?

@DIME:機械任せって怖いですよね。ダメでも、自分で何かしたほうが後悔しないっていうか(笑)。

茂木さん:ハンドルもブレーキもアクセル操作も一切なくて、全部お任せってなんとなく不安が残りますよね。結局そこら辺になってくると、そもそも人が運転するというのはどういうことかっていう、根本的な問題になっていくんですよね。

@DIME:事故を起こした時に、誰の責任になってくるのかという問題もありますね。

茂木:それも大きな問題ですね。結局、法的にそこをどう扱うのか、いろいろ議論されているんだろうと思うんですけど。

【本能】クルマを運転する歓び

@DIME:クルマでスピードを出した時にテンションが上がったりするのは、もともと人間が馬に乗っていた時代などから、持って生まれたものなんですか?

茂木さん:スピードを出すと、基本的にアドレナリンが出て興奮するので、ドイツのアウトバーンなんかは、制限速度がない区間もあったりしますよね。やっぱり速く移動することの歓びっていうのは、大昔から変わらない。そもそも移動するっていうことが、人間にとっては本能だといわれていて、アフリカで誕生してずっと移動して、最後は南アメリカの先端まで行くわけですから、人間は移動する動物であるのだと。

それからパーシステンスランニングといって、メキシコのタラフマラ族の方々っていうのは、何百キロも走って居留地から居留地へ移動するっていうので有名ですけど、昔から人間って、狩りをするときに何日も走って獲物を追いつめて、疲れさせて捕まえたんじゃないかって説があるくらい、長距離ランナーなんですね。

だから人間にとって走ることは、クルマのような機械が登場する前から、本能みたいなことだと思うので、やっぱりそういう歓びってあるんじゃないですか。僕なんかもそうですが、アメリカ大陸を横断するルート66に憧れている人って、意外と多いんですよ。なんの意味があるのかって言われると答えられないですが(笑)。移動するって人間の本能ですよね。

しかも、旅行で違う土地に行って知らない物を食べるっていうのは、生きる上で必要なのかって考えたら、別にずっと同じところにいて、栄養のバランスを考えて食べてたらいい気もするんだけど、それでも旅行するっていうのは本能ですよね。それこそ、江戸時代の『東海道中膝栗毛』の弥次さん喜多さんの旅行記も、庶民の間で大ブームだったわけじゃないですか。

大昔から移動するっていうのは、人間にとって欠かせないものなんですよね。結局、我々は移動とともに新しい生態系、生育史を切り開いてきた。だから、目新しいものを見たときにドーパミン報酬系が活性化して、歓びを感じるっていうメカニズムが、未だにあるんじゃないですかね。だから人間が、移動するってことをやめることはないんじゃないですかね。

@DIME:いくつになっても?

茂木さん:高齢の方ほど。

@DIME:あー、旅行されてますね。ちなみに、自分で運転するというのは、いくつになってもしたいものですかね?

茂木さん:インストゥルメンタルラーニング(道具学習)といって、自分の体を使って学習することに人間は深い歓びを感じるんです。よく子供を見てると、何でも自分でやりたがるじゃないですか。私がやる!って(笑)。あれ、大人になっても同じなんです。

例えば、運転手付きのクルマに乗っているような偉い方でも、休日になると自分で運転したがりますよね。昔、ソニーの会長をされていた出井伸之さんの軽井沢の別荘に行ったときに、普段は誰かに運転してもらってたんでしょうけど、そのときは出井さん本人が運転していて、ものすごく嬉しそうだったのが印象的でした。

たぶん、脳が自分にとって、いいことが起こってるって分かるからなんですかね。アンチエイジングっていうか、報酬系が活性化して脳の回路を強化して、学習が進むというか。やっぱり僕も、遅ればせながら30歳半ばでイギリスで運転免許を取ったときの自由や何かを得た感じっていうのは、いまでも忘れられないですからね。これで、好きなところに行けると思って。

@DIME:そういう自由って、歳をとっても持ち続けていたいですよね。

茂木さん:持ち続けていたいですね。ただ、高齢者の方とお話していると、運転技術が落ちてるとか、脳の機能が落ちてるっていう事実よりも、不安が先立ってる方が多いですね。高齢者の運転が危険だって、世間でこれだけ言われているから不安に感じている方はすごく多くて、それを新しい技術とか装備で補うことができたらかなり助かるんじゃないですかね。

結局、ユニバーサルデザインという高齢の方が安心して運転できるものは、若者にとっても安心して運転できるはずだから、どんな運転者にとっても安心できる技術ってことになるんじゃないですかね。あと、これはみなさんも感じてると思うんですが、カーナビが普及したことによって、ちょっと道を間違えても大丈夫になり、前より運転が自由になりましたよね。だから技術って、新しい自由な運転の歓びを引き出してくれるっていう側面があると思うんですよね。

人をより自由にして、人をより個性的な歓びに導く技術っていうのは、人間がクルマに乗って移動する限り、これからも必要なんですよね。

@DIME:いま日産では、先進技術の搭載された対象の車種で、キャンペーンを実施しているようです。まずは、そんな先進技術を実際に体験してみるのもいいかも知れませんね。

■キャンペーン情報
http://www2.nissan.co.jp/EVENT/PRIZE/19/02/index.html#safety1

図書カードが当たるアンケート実施中(~2019年9月7日まで)

取材・文/土屋嘉久
撮影/ANZ

協力/日産自動車
https://www.nissan.co.jp/

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