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東京に次ぐ世界2位!人口2850万人の首都圏を持つ大都市・デリーに秘められた巨大エネルギーの正体

2019.08.14

巨大スタートアップを10社以上輩出してきたデリー首都圏は、衛星都市とともに魅力が倍増中。

 デリーの都市圏を構成する都市に、グルガオン(正式名称はグルグラムだが旧名のグルガオンと呼ばれることが多い)とノイダがある。デリーと有機的に関わり、首都圏の魅力向上につながっている。

 例えば、スタートアップの視点では3都市はユニコーン(非上場の10億ドル以上の企業価値を持つスタートアップ)を合計10社以上輩出している(インドソフトウェア・サービス協会『NASSCOM』の2018年の資料参考)。首都圏として投資家はインド国内外から集まりやすい上、インドで最難関の工科大学はじめ優秀な人材が集う教育機関が充実している。さらに、10年間で1万社のテクノロジー系のスタートアップの育成を目指すプロジェクト『10,000 Startups』を主催するNASSCOM本部はデリーにあり、新ビジネスを育てる多角的なサポートへの理解も深い。

2013年から開始した『10,000 Startups』の現在のパートナーとして世界的に名だたる企業が名を連ねる。日本企業では、NECやソニーが参画。(NASSCOMのホームページより)

『10,000 Startups』の取り組みのひとつ、世界に通用するディープテックのスタートアップを支える『Accelerate 10X』のパートナー。メンタリング、世界展開の戦略、技術開発、資金調達などのアドバイスを、グローバルで実績のある企業が行う。(同上)

 さらに企業や可処分所得が高い人が多く、新しいビジネスを試すのにも適しているのだろう。例えばカレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)が2020年に最初に進出するのはデリー、そしてユニクロも初の店舗を今年10月に3店舗同時にデリーにオープンするように、飲食や小売業を引きつける魅力的な市場が存在している。

 デリーとその近郊には会場やホテルのハード面が整備され、様々な分野のカンファレンスや大型見本市も開催される。インドに初めて訪問する方にはアクティビティの一つとしてお勧めだ。

 日本にとっての東京と同じく、国の行政機関との対話が欠かせない企業にはデリーは効率的で安心といえよう。また海外からの進出メーカーにとっては、近郊エリアに工業地帯が次々と整備されているために、今後もさらに魅力が増してくる。また日本政府や企業も大きく関わっている、今後建設予定の西海岸のムンバイと結ぶ交通網によって、人の往来や物流がさらに促進されていく。デリー首都圏の動きは止まない。

デリーの課題解決に関わる、日本企業のメリットは何か? デリーはあなたを待っている!

「経済成長が著しい大国の首都」として夢を語る立場のデリーだが、一方で急激な人口増加や生活の変化によりインフラ整備が追いつかず、深刻な課題が存在する。例えば、経済発展により車両が増え、交通渋滞や空気汚染が日常の問題となっている。また地球温暖化による気候変化で、モンスーンでの降雨への対策がさらに必要なのか。その他にごみ処理、水資源確保などの基本的な生活インフラ整備が市民からも期待されている。デリーがどのようにこれらの課題を解決するかは、多くの巨大都市を抱えるインドの今後を左右すると言っても過言ではない。

 そして日本にとっては、高度成長時代から続く同様な経験をしてきた身として、最新の技術も携えてこれらの現実的な課題の解決のためにインドに関わっていく機会とならないだろうか。それは、知恵がしぼられイノベーションが生み出される場でもあり、同時に大きなビジネスのきっかけとなるに違いない。インド西海岸の大都市『ムンバイ』等、今後ご紹介する都市にも乞うご期待。

国際空港に飾られている『ムドラ』というインドの伝統的なダンスやヨガに見られる手のジェスチャー。祈り、挨拶、安全に過ごせるように守る等、個別に意味を持ち、旅人をあたたかく迎える。

取材・文・写真/望月奈津子
日欧米のグローバル企業でマーケティングや広報に一貫して携わる中、10年間勤めたP&Gのインド人上司の影響で、日印の共創をミッションとするムーンリンク社を設立。インドを30回以上訪問して築いた信頼やビジネスネットワークと現地家庭の訪問や滞在での洞察を活かし、リサーチ、視察、研修等で企業をサポートしている。

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