DIME MAGAZINE
素敵なパートナーに出会えたものの、国際結婚するとなると「私やパートナーの国籍はどうなるの？」と疑問に思う人もいるだろう。この記事では国際結婚した時に自分やパートナー、子どもの国籍がどうなるのかを紹介していく。
国際結婚の疑問！ 入籍後に自分やパートナーの国籍変更は必要？
結論からいうと国籍変更は必須ではない。また、日本人と結婚したことで、相手の外国人が自動的に日本国籍を取得することはない。国籍を変更したい場合は、婚姻に関係なく自分自身で国籍変更の手続きが必要になる。
【参考】国際結婚をするにはどんな手続きが必要？国によってどう違う？
日本人が国際結婚したら自動的に国籍は変化する？男女別に例を紹介
「日本人男性」の場合は国籍の変更はない。対して「日本人女性」の場合は国籍変更なしのパターンもあれば、結婚相手の国によっては「妻になる女性は夫の国籍を付与する」という国籍法が存在し、女性側が国籍の選択を迫られることもある。
ちなみに日本では二重国籍は認められていないので、他国の国籍を取得する場合は日本国籍を失うことになる。
国際結婚の子どもはどこの国の国籍になる？国籍決定の決め手とは
国際結婚で子どもが生まれた場合、気になるのがその子の国籍だ。国籍取得の考え方については主に2つのタイプがあり、両親から受け継いだ血縁関係で国籍を取得する「血統主義」と、両親の国籍にかかわらず生まれた国の国籍を取得する「出生地主義」に分かれる。
日本は「父母両系血統主義」の国籍法を使っているので、両親のどちらかが日本国籍であれば子どもは日本国籍を取得できる。
なお、結婚相手の国籍がアメリカなど生地主義を採用する場合、かの地で生まれた子どもは二重国籍になる場合がある。また、日本で外国人と日本人の間に生まれた子どもも、日本国籍と同時に外国人配偶者の国籍を取得し、二重国籍になる場合もある。
二重国籍になる場合でも、日本側には生まれた日から3か月以内に「国籍保留」の届出をしなければならず、届出がないと、出生時にさかのぼり、子どもの日本国籍を失ってしまう。
そして日本で二重国籍となった子どもは、22歳までにいずれかの国籍を選択しなければならない。
【参考】国際結婚の離婚率は意外と高い!?覚えておきたい国際結婚後の離婚手続きと問題点
Q: 韓国人と日本人の国際結婚。子どもの国籍はどこ？
A:韓国は「父母両系血統主義」なので、手続きをすれば生まれた子どもは韓国国籍と日本国籍の2つを持つことになる。
Q:中国人と日本人の国際結婚。子どもの国籍はどこ？
A:中国も「父母両系血統主義」なので、子どもは中国国籍と日本国籍の二重国籍になる。
【参考】在中国日本国大使館詳細ページ
Q:台湾人と日本人の国際結婚。子どもの国籍はどこ？
A:両国ともに「父母両系血統主義」だ。そのため台湾人と国際結婚した場合でも、子どもは台湾（中華民国）の国籍と日本国籍を取得できる。
Q:国際結婚したけど離婚した。子どもの国籍の変更は必要？
A:子どもが生まれた時や、22歳で国籍を選択する時に「どのような手続きをしたか」によって子どもの国籍は決まる。そのため離婚しても子どもの国籍に影響はない。
実際に国際結婚した相手の国籍はどこが多いか？ ランキング
日本人が国際結婚をした相手の国籍を、2017年の厚生労働省の人口動態調査の「夫妻の国籍別にみた年次別婚姻件数」から紹介する。
【日本人男性が結婚した相手国ランキング】
・1位：中国（5121件）
・2位：フィリピン（3629件）
・3位：韓国・朝鮮人（1836件）
【日本人女性が結婚した相手の国籍ランキング】
・1位：韓国・朝鮮人（1690件）
・2位：アメリカ（1072件）
・3位：中国（812件）
【参考】人口動態調査 夫妻の国籍別にみた年次別婚姻件数・百分率
韓流ブームの影響？ 国際結婚で韓国人国籍を持つ人を選んだ決め手は？
日本の男女の結婚相手でどちらにもランキング入りした韓国。日本に近い場所にあることと、韓流ブームなどの影響で日本人が韓国文化に触れる機会が多くなったことが考えられる。
国際結婚でアメリカ国籍を持つ人を選んだ決め手は？
アメリカといえば、英語圏の代表格といった印象があり、日本人の中には彼の地に憧れを持つ人も多い。
近くて文化に共通点あり！国際結婚で中国国籍を持つ人を選んだ決め手は？
日本に近い場所のため行き来しやすく文化に共通点も多い中国。日本人と中国人のお見合いを進めたり、結婚相談をする会社も数多く存在する。
※データは2019年7月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文／ねこリセット
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