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高齢者に多い「圧迫骨折」の医療費っていくらかかる?

2019.08.05

 Sさん(85歳、女性)は、散歩に出たところ道の段差につまづき転んでしまった。なんとか起き上がり家に戻ることができたが、足腰の痛みは翌日になってもひかない。トイレも這っていくのが精一杯。

 これは単なる打撲とは思えないと、病院で詳しい検査を受けたところ腰椎圧迫骨折が発見され、長い治療が始まった。そこでかかった費用の詳細をご紹介しよう。

高齢の女性に多いケガ

 腰椎圧迫骨折は、背骨に強い衝撃(圧力)がかかった際、推体の一部が押しつぶされるように変形してしまうもの。閉経後の女性はとくに骨密度が低くなりがちで、いわゆる骨粗しょう症状態だと、ちょっと尻もちをついただけでも起こる可能性がある。

 やっかいなのは、レントゲン検査では見落としがあることだ。MRIなら素人でもわかるほどの異変が見てとれるが、最初から即検査のできる病院は稀だろう。実はSさんも最初の診察ではレントゲンを1枚撮っただけで、骨折なしと診断されている。しかし痛みが引かないため再度検査を受け、圧迫骨折が発見された経緯がある。

(ここまでの医療費)
A病院:1480円(レントゲン、血液検査など)

まず利用したのはショートステイ

 最初の診察で打撲としか診断が出なかったSさん。しかし痛みで日常生活が送ることができず、24時間の介助が必要になったため、自宅近くのショートステイを利用しながら、再度の診察とMRI検査を受け、腰椎圧迫骨折が確認された。

 治療法の第一は安静だ。そのうえで、補装具(コルセット)を装着する保存療法。患部に骨セメントを充填させるBKTという手術。もしくは直接腰椎に金属製のネジと棒を取付け、骨を固定する手術がメーンの選択肢がある。

 Sさんはコルセットによる固定と安静となり、まずは自身の身体にピッタリ合うコルセット造りの型取り。1週間後に完成したところで入院した。

 なぜなら、この時点で足腰の痛みがまだあり、しっかり痛みの管理を行ないつつ、リハビリも始める必要があったからだ。

(ここまでの費用)
A病院:2100円(MRI検査など)
A病院:2760円(コルセット型取りなど)
コルセット製作費:4万2339円(後日9割の還付)
ショートステイ:8万5017円(14日分)
*Sさんは介護保険負担限度額認定証は申請基準をオーバーしていたため利用していない。

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