3時間におよぶ感動の食体験
肉や魚を使った料理も少し提供されるものの、地球環境を配慮し、メインは野菜を中心とした料理。
これは、世界中の料理人に肉の使用比率について見直して欲しい、そして野菜を使ったクリエイティブな料理を作って欲しい、というバーバラ氏の想いが込められている。
「持続可能な食の未来を。」
そんなバーバラ氏の想いが詰まったコース料理をしめるのは、巣板の上に色とりどりのフルーツが並べられたデザート。
ベリーの酸っぱさと自家製ハニーの甘さが交わった、この目にも美しいデザートを食べ終わったのは夜中の1時過ぎ。
10時から始まった食のエンターテイメントショーは3時間にも渡ったが、時の流れを忘れてしまうほどの感動体験の連続であった。
ダイニングルームを出ると、スタッフから今日のメニューそして厨房でシェフ達が調理の際に使用した紙が、遠方から足を延ばしたことに対する感謝の言葉と共に手渡された。
人生で一度は訪れたい最高のレストラン
いわゆる「farm to table」とは一線を画したこのレストラン。
マンハッタンから約50分という少し不便な立地にあるものの、バーバラ氏の食に対する情熱が注ぎ入れられた料理をロックフェラー氏の夢が詰まったファームで頂く、という食のエンターテイメント。
人生において一度は訪れたいレストランであることは間違いない。
文/小松佐保(Foody Style代表)
一橋大学経済学部卒業。
日本&シンガポールのブランドコンサルに勤務した後、独立しアメリカ・ボストンへ。
会社員時代に生活習慣の乱れが原因で体調を崩したこと、ボストニアンの心身共にヘルシーなライフスタイルに感化されたことで、「食×健康」領域に関心を抱くように。
現在はボストンと東京を行き来しながら、食×健康領域に関わる企業のマーケティングコンサルや海外展開サポート、コラムの執筆等を行っている。