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金利ってどれくらい?おさえておきたい「リボ払い」の基礎知識

2019.07.29

クレジットカードの支払い方式の1つであるリボ払い。月々の支払い額をあらかじめ決められるのはメリットではあるが、利用代金に加えて支払期間に応じた金利も負担することになる。「そもそもリボ払いの金利って何?」と思う人もいれば、「リボ払いの金利の仕組みが複雑でよく分からない」という人もいるだろう。そこで今回は事前に抑えておきたいリボ払いの金利の基礎知識について説明していく。

リボ払いとは?

まず簡潔に“リボ払い”(リボルビング払いの略称)について説明する。リボ払いとは、決められた一定の金額を毎月支払っていくシステムであり、毎月5千円を支払い額と決めたら、利用額が増えてもずっと毎月5千円の支払いで済む。そのため、手元に10万円しかなくても30万円や50万円の買い物もできてしまうのが大きな特徴である。

分割払いのため金利(手数料)が必要

一方で、分割払いなので利用代金に加えて支払期間に応じた金利(手数料)も負担することになる。そのため、総額の支払い額が増え、金額によってはかなりの借金を抱える可能性もあるので、利用は計画的に行う必要がある

一部初回手数料がかからないカードも存在

クレジットカードのリボ払いは、金利が発生するタイミングがクレジットカード会社によって違う。最初の1か月は利息が発生しないものもあれば、買い物した瞬間から利息が発生するものもある。

リボ払いの金利の仕組み

リボ払いには大きく分けて、支払残高の大きさに関係なく毎月一定額を支払う「定額方式」と支払残高に応じて毎月の支払額が段階的に増減する「残高スライド方式」の2種類がある。

定額方式の場合は、繰り返しの利用でリボ残高が増えても、毎月の元本返済額は変わらない。しかし、支払い期間が伸びることになるので、手数料の負担が大きくなる。また、残高スライド方式の場合は、残高が10万円以下の場合は毎月の支払い額が3千円+手数料、10万円~20万円の場合は6千円+手数料といったように増減する仕組みだ(※業者によって基準は異なる)。

リボ払いの金利は高い? 安い?

現在、リボ払いの金利は一般的にどのクレジットカード会社も横並びで15%前後に定めている。この“15%”という数字はあくまで年利であり、1年間、お金を借りたままにした場合にかかる手数料の比率である。例えば半年で返済した場合には7.5%、4か月で返済できた場合には1/3の5%…といったように、返すタイミングが早ければ負担する割合も減少する。

1万円の商品をリボ払いで購入した場合

1万円の商品をリボ払いで購入した場合を例に挙げて、基本的な金利の計算方法を説明していく。

年利15%のリボ払いで購入し、1か月後に返済した場合の支払額は以下のような計算で求められる。

・1万円×(15%÷12=1.25%)=125円(1か月の金利)
 →1万円+125円=1万125円

リボ払いはやばい?

「リボ払いはやばい」という話を皆さんも一度は耳にしたことがあるだろうか? このような話が広まっている一つの理由としては、リボ払いの仕組みとして、基本的に「毎月の支払い額が一定」であることが挙げられる。例えば、仮に数十万円利用しても毎月の支払い金額を1万円に設定しておけば、月々の支払いは1万円で済んでしまう。確かにこれはメリットである一方で、大きな落とし穴であるともいえる。

繰り返しになるが、リボ払いは毎月高い手数料(利息)がかかるので、高額なショッピングをしても月々の支払額が少なければ、その大半が手数料の支払いに充てられる。すると残高がいつまで経っても減らずに延々とリボ払いの返済を続けていくことになるという仕組みだ。

ネット上には多くのブログや体験談

「リボ払いがやばい」という話が広まっている理由の1つに、リボ払いの怖さを描いた数多くのブログや体験談がネット上に存在していることもあるだろう。当然これらの体験談等に書かれている情報が全て正しいとは限らないが、知らず知らずのうちに「リボ払いはやばい」と認識が世間に広まっているのかもしれない。

気づいたら借金地獄の可能性も

リボ払いは「危機感を抱きにくい」という点もよく指摘される。

リボ払いを含むクレジットカードの支払いは、毎月の支払日に銀行の指定口座から自動的に引き落とされてしまうため、支払い額のほとんどが手数料に充てられている状態でも「毎月しっかり返済している」と勘違いしやすい。そのため、リボ払い残高が取り返しのつかない金額に膨らんではじめて「リボ払い地獄に陥っていることに気づいた」というケースも珍しくない。

リボ払いの金利を比較

ここからは具体的に代表的なクレジットカードをいくつか取り上げ、リボ払いの手数料や返済シミュレーションを比較紹介していく。

楽天カードのリボ払いの場合

楽天カードのリボ払い手数料15%で、定額方式(より詳細に言えば、元金定額方式)となっている。

5万円を毎月2万円ずつ返済した場合をシミュレーションしてみると手数料は以下のように想定される。

【1か月目】
リボ残高:5万円
リボ手数料:5万円✕15%÷12か月=625円
支払額:2万625円

【2か月目】
リボ残高:3万円
リボ手数料:3万円✕15%÷12か月=375円
支払額:2万375円

【3か月目】
リボ残高:1万円
リボ手数料:1万円✕15%÷12か月=125円
支払額:1万125円

すなわち、総支払額は、5万1125円となり、毎月の返済額は少なくて済むが、一括払いに比べると1125円分多く支払う必要があるということになる。

イオンカードのリボ払いの場合

イオンカードのリボ払いは手数料15%の、残高スライド方式となっている。また、その中でもSコース、Aコース、Bコース、Cコースという4種類のコースに分けられており、毎月の支払額もコースによって変化するのが特徴だ。イオンカードの公式サイトでは具体的な料金シミュレーションも可能であるので、興味がある人は一度試してみると良いだろう。

リボ払いで損しないためには

毎月の支払額を一定にできるリボ払いは、上手に活用すれば日々の生活をより豊かに、便利にしてくれる。しかしその一方で、リボ払いには手数料が発生し、実態としては”借金”に近いことを忘れてはならない。できる限り返済回数が少なくなるような方法を選んで手数料額をおさえるのが、リボ払いの賢い活用法といえるだろう。

文/praia

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