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3人の子どもを育てる専業主夫が選んだ看護師の妻と支え合う生き方

2019.08.04

自分の時間がないのが何より辛い。イヤイヤ期に凹んだことも

北さんはどんな専業主夫生活を送ってきたのか。朝起きて、奥さんや子ども達のために朝食(幼稚園のときはお弁当。食が細かった長男にはキャラ弁)を作り、洗濯して子どもを連れて共用広場に遊びに行き、持参したお弁当を食べていた。ママ友とランチすることもあったが、年に数回程度だという。掃除は家が散らかってきたら、ミシンがけ、アイロンがけもこなす。

「僕は1993年に中学校の家庭科が男女共通の学科になった後の世代です。家事に対する抵抗感が薄れたのは家庭科が男女共通になったことからということも一因かもしれないと思います。1人暮らしの経験もあるので、家事は一通りこなせます」。

育児で大変なことは寝かしつけとイヤイヤ期だという。「夜泣きはそこまで大変では無かったですが、特に長男は寝かしつけに時間がかかり抱っこしてから1時間しないと寝ませんでした。三男は今でも私の添い寝じゃないと寝ません。イヤイヤ期も精神的に堪えましたが、何より乳幼児期は後追いや目が離せず自分の時間が作れなかったことが辛かったです。育児は大変と思う時が8割ですが、残りの2割の楽しさや感動が、大変という気持ちを上回ります。初めて寝返りをうったときの喜びは忘れられません。寝顔は天使だと思います」。

専業主夫という生き方を振り返ってみて、「結局は夫婦の在り方だと思います。夫婦が納得していれば、専業主夫だろうと共稼ぎだろうと良いと思います」とした。

北さんは言う。「お母さんは授乳ができるとはいえ、子どもが生まれたときはお父さんもお母さんも経験値はゼロです。お父さんは手伝うという言葉を使わず、当事者としてお母さんに寄り添って子育てを楽しんでほしい」。

現在、国をあげて男性の育児参加を推奨している。だが、長期育休取得者の男性のその後のフォローがないと北さんは言う。夫婦の在り方が多様化する中で、専業主夫という生き方、あなたはアリだと思うだろうか?女性の社会進出が進む中でアリなのないかと、私は北さんの取材を通して思った。

【取材協力】
一般社団法人パパフレンド協会代表理事北佳弘さん
男性の育児家事参画の促進について、パパフェスタやガチ鬼ごっこ、アウトドアイベントなど、楽しみながら子どもと触れ合うことから父親が育児に積極的になる機会をつくっています。また、広島県産木材の積み木[WOODDADDY]の商品開発から、木育を通して学生からお年寄りまで多世代が子ども達と交流支援出来る場の提供を行っています。

取材・文/稲垣有紀

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