■連載/阿部純子のトレンド探検隊
国内最大のスクリーン、日本初上陸の体験型シアターも
7月19日に開業した「キュープラザ池袋」4階~12階にある「グランドシネマサンシャイン」は、計12スクリーン、2443席を有するシネマコンプレックスだ。
12階には国内最大となる高さ18.9 m×幅25.8 mの巨大スクリーンを備えた「IMAXレザー/GTテクノロジー」シアターが登場。一般的なシアターは映像を楽しめるように壁を黒くしているが、シアター12は劇場をモチーフにした華やかな雰囲気に仕上げながら、色味を調整して映像にも邪魔にならない配慮が施されている。最前列にはフラットシートを設置し、寝転んで見上げることで、臨場感のある映像を体験できる。
「シアター12は『IMAXレザー/GTテクノロジー』に合わせて設計され、新開発のオプティカルエンジンとIMAX社の独占技術を駆使して最大画角1.43:1を実現。通常のスクリーンに比べて上下で約40%も拡がった画角になっている。また、2台の『4Kツインレーザープロジェクター』を搭載し、広い色域と高いコントラストで、実現不可能だった現実に近いリアルな映像を投影する。
音響では12のチャンネルを持つ没入型の最新サウンドシステムを搭載。両サイドと頭上に新たにチャンネルを追加することで、よりワイドなダイナミックレンジと精密なサウンド調整を実現し、究極のサウンド体験を可能にした。ダイナミックレンジは標準的な劇場で体験する約10倍となっており、パワフルなサウンドを耳で聞くだけでなく、全身で感じることができる」(IMAX社 グローバルセールス部長 Giovanni Dolci氏)
6階にあるシアター4「4DX with ScreenX」は、体験型アトラクションシアター「4DX」と、3面マルチプロダクション上映システム「ScreenX」が融合したシアターで、日本初の導入となる。「4DX」による左右、上下に動くモーションシート、風、水、香り、フラッシュといったエフェクトと、視野270度の3面マルチプロダクション上映システム「ScreenX」が一体となった、観るというより体感するアトラクションのような感覚を味わえる。
8階のシアター5、シアター6にはシネマサンシャインオリジナル劇場規格「BESTIA(ベスティア)」を導入。最新レーザープロジェクションシステムと3D音響が一体となった没入型の感覚を楽しめる。また、国内のシネコン初となる館内全12スクリーンにRGBレーザープロジェクターを設置し、明るく高精細の最先端映像を提供する。