DIME MAGAZINE
汚れが付着している電気ポットでお湯を沸かしていませんか？ お手入れをしていても、間違った洗浄方法を行うと、電気ポットの内容器を傷つけてしまったり、火傷の危険性があります。電気ポット洗浄に使用するクエン酸･重曹･酢･レモンのどれが安全で効果的か、正しい掃除方法をご紹介します。
電気ポットに付着した汚れ落とし、間違った洗浄をしないために
電気ポットは長年使用していると、内容器が赤や白、虹色に見えたりすることがあります。カビのようにもみえる汚れは、水に含まれるミネラル分なので害はありませんが、長期間性能を維持するためにも、お手入れが必要です。ここでは、電気ポットの掃除の仕方をご紹介します。
電気ポットの基本の掃除方法･頻度は？
電気ポットの基本のお手入れは、こまめなお手入れが必要な内容器と容器ネット、汚れが目立つ時に掃除する本体や上フタがあります。お手入れの際は、本体が冷めていることを確認してから行ってください。
○内フタ:濡れた柔らかいスポンジで汚れをふき取ります。
○本体･上フタ:よく絞った柔らかい布で汚れをふき取ります。（操作部などに水がかからないように注意してください。）
○内容器:水 または ぬるま湯を半分ほど入れ、スポンジで拭きとり、水ですすぎます。（外側を濡らさないように）
○容器ネット:内容器から外してブラシで洗ってください。お手入れ後はしっかりと押し込んでセットしてください。
電気ポットに色のついた斑点や内容器の変色、お湯に白い浮遊物が浮いてくるなど、ミネラル分が付着している場合は、クエン酸などを使った洗浄が必要です。（2か月～3か月に1回目安）
お酢を使って電気ポットを掃除できる？
お酢は酸性なので、付着したミネラル分を溶かしてくれて、掃除に使用できますが、お酢のニオイがパッキンに付き、お湯にニオイ移りする可能性があります。お酢でお手入れする際には、寿司酢のような調味料が入った酢は不向きなので、穀物酢などを使用してください。
重曹のみで電気ポットの汚れ掃除は正解？
重曹には研磨効果があるため、内容器のフッ素加工などを傷つけてしまいます。また、重曹水を加熱した際に炭酸ガスが発生し、ポット内の圧力が上がり、注ぎ口や蒸気口からお湯がふきこぼれることがあるので、お手入れには使用しないでください。
電気ポット洗浄にレモンは代用できる？
1個～2個分のレモンを絞った汁を使用しても、付着したミネラル分を落とすことができます。種が入らないように注意し、水と一緒に電気ポットに入れ、沸騰させることで汚れを落とすことができます。
電気ポットの洗浄にはクエン酸がおすすめ！洗浄方法
電気ポットの洗浄におすすめのクエン酸は、ミネラル成分の固まりがポンプに詰まることなく溶かす力があり、食品添加物なので、万が一、口の中に入っても安心です。湯へのニオイ移りも少ないので、電気ポットのお手入れには、クエン酸洗浄がおすすめです。ここでは、クエン酸洗浄の方法や浸け置き時間、市販のクエン酸洗浄剤をご紹介します。
電気ポットの汚れ落とし、クエン酸洗浄のやり方･浸け置き時間は？
クエン酸を使用した掃除方法は、給水ポンプに詰まったミネラル成分も一緒に洗浄できるので、電気ポットのお手入れにおすすめです。
1.コップにクエン酸30gとぬるま湯を入れてかき混ぜ、溶かします。
2.電気ポットの内容器に（1）を入れ、水を満水のラインまで給水します。
3.電源を入れ、沸騰させた後、保温のまま数時間放置します。（約1時間～2時間）
4.残ったお湯を捨て、水だけをもう一度沸かし、注ぎ口からコップ1杯程のお湯を出して残り湯を捨てて完了です。（電気ポット内に残ったクエン酸の成分をすすぐため）
1度で汚れが落ちない場合は、1～4を繰り返し行ってください。
ポット洗浄中とクエン酸の違いは？
ポット洗浄中は、ぬるま湯（約40℃）に1錠入れ、約6時間～10時間放置するだけで、ポットの底に付着した白いつぶつぶやザラザラを取ることができます。イオンの力で汚れに強力に効きますが、目に入った場合や飲み込んだ場合は、適切な処置が必要なので、使用上の注意を守って使用してください。
タイガーが販売している電気ポット内容器のクエン酸洗浄剤
TIGER 電気ポット内容器 洗浄用クエン酸 30g×4包入り 400円（税抜）
【参考】TIGER公式 商品詳細ページ
長年使用していると付着するミネラル分をクエン酸で除去し、電気ポットをこれからも長期間使用できるようにお手入れしてみてください。
※データは2019年7月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/Sora
最新号
