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どっちが得?ガス給湯器「エコジョーズ」と電気給湯器「エコキュート」の特徴と違い

2019.07.21

素朴な疑問を解消!

エコジョーズとエコキュートの違いがなんとなく見えてきたが、もう少し気になるところを聞いてみた。

-なぜシャワーの強さに違いが出るの?

「基本的にガス給湯器は号数により出湯量が違い、シャワーの強さが変わります。一般的に16、20、24号と種類があり、16号は出湯量が弱く、24号は強いです。4人家族以上でお風呂のシャワーと台所など同時使用するケースがある場合は、出湯量の強い24号がオススメです。一人暮らしの場合は、同時使用はありませんので16号でも良いです。

エコキュートは、水圧調整弁(減圧弁)の容量の違いにより、シャワーの強さが変わります。ノーマルタイプとハイパワータイプがあり、ハイパワーはシャワーが強いです」

-エコキュートのお湯が飲めない理由は?

「エコキュートで作られたお湯が貯湯タンク内に溜まっている間、水に含まれるカルシウム成分等が抜け、沈殿します、ご家庭の電気ポットと同じ仕組みですが、ポットのように気軽に清掃ができないこともあり、絶対にキレイだとは言い切れませんので、飲まないほうが好ましいという見解です。そのことはエコキュートの取扱説明書などにも注意書きがあります」

-ガス給湯器とエコキュートの初期費用の違いは?

「機能にもよりますが、ガス給湯器(風呂給湯器)は15万円~、エコキュート(風呂給湯器)35万円~となります」

-耐用年数は、エコジョーズは約10年、エコキュートは約10~15年というが、エコキュートのほうが長持ちするということ?

「エコジョーズ、エコキュートともに耐用年数は約10年が目安になります。約15年というのは、貯湯タンクの耐用年数となります。。

エコキュートの貯湯タンクはステンレス製で耐用年数は約15年、エコキュートの貯湯タンク部分と同等の働きをするエコジョーズの熱交換器は銅製で、耐用年数は約10年です」

-故障した場合、どちらがよりお金がかかる?

「一般的な消耗部品の交換修理の場合、1~2万程度の費用が発生することが多く、どちらの機器も同様です」

-停電したとき、電気を使うエコキュートは使えないけれど、ガスを使うエコジョーズは使える?

「ガス給湯器も基本的に停電時には使えません。ただし、メーカーによって、停電時でも車のシガーライターソケットから電気を取り、対応できる機種やリモコン、オプションパーツもあります。ただしマンションの場合は、車までの距離が遠いので対応がむずかしいのが現実です」

-エコジョーズが向いている家庭と、エコキュートが向いている家庭は?

「LPGガス(プロパン)使用の地域の方は、エコキュートをオススメします。LPGガスは基本、ガス代が非常に高いためです。エコジョーズは、どれだけ連続で出湯しても湯切れしませんので、大家族などにオススメです。エコキュートは貯湯タンク式となり、連続出湯するとタンク内のお湯が無くなり、湯切れします。連続で使わない一人暮らしの方などは問題ないでしょう。

エコジョーズは、エコキュートに比べて機器が小型のため、設置場所のスペースが狭くても設置可能ですので、そこも選択ポイントといえます」

意外と知らないガス給湯器販売のからくり!安く買うコツは?

ところで、戸建て住宅やマンションに住んでいる最中に、ガス給湯器の寿命などで交換するときに、新しいガス給湯器を安く購入するコツがあるという。

森社長は、意外と知らないガス給湯器販売のからくりを教えてくれた。

「新しいガス給湯器は大手ガス会社から購入する方が多いですが、実は、大手ガス会社ブランドは給湯器メーカーへ製造を依頼し、OEM販売しているだけで、オリジナル商品ではありません。OEM販売とは、他社メーカーで製造されたものを自社ブランドとして提供する仕組みのことです。ですから、直接、製造メーカーから購入しても給湯器自体の性能や品質は変わらないということ。しかも、格段に安く手に入ることがほとんどです。

例えばノーリツ製やリンナイ製、パーパス製などの給湯器を買うとき、同じものを大手ガス会社から購入すると40 万円で、他社から買うと25万円になることもあります」

引っ越しや新居に住まう際、エコジョーズとエコキュートの選択の余地があるなら、今回紹介された内容がヒントになりそうだ。また、新たにガス給湯器を買い換える際には、より賢く購入するのが良さそうだ。

【取材協力】

森 崇伸(もり たかのぶ)さん
株式会社キンライサー 代表取締役
大阪府豊中市出身。高校卒業後、給湯器工事会社等での勤務を経たのち、1997年に24歳でガス給湯器工事業を設立。当日翌日対応のスピード工事を強みにサービスを展開。近年では、Web広告やTVCMの出稿など、先進的な取り組みによって急成長を遂げている。
https://www.kinliser.co.jp/

取材・文/石原亜香利

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