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伝統の名を最新のカフェレーサーに冠したトライアンフの名車「Thruxton 1200 R」

2019.07.21

 並列2気筒エンジンは1200ccもあり、しかも水冷でフューエルインジェクションだ。オールドスタイルを完全踏襲するなら空冷キャブにこだわりたくもなるが、時代の流れにきちんと乗っている。いや、それどころか最先端にいると言っていい。

 何しろスロットルバイワイヤシステムが搭載され、97psもの高出力を発生し、ライディングモード切り替えもトラクションコントロールも備えているのだ。

水冷を採用しながらも、ラジエターをできるだけ目立たない位置に設けたり、エンジンのフィンを生かしたりと、スタイルを守る工夫が随所に。

1200cc並列2気筒エンジンは97ps。力強さを発揮しつつ、マイルドなレスポンスかつ扱いやすい特性で、気疲れしない。

ライドバイワイヤを基幹に、電子制御は盛りだくさん。ライディングモードは3種用意され、トラクションコントロールも効き具合を切り換え可能だ。

 足まわりもすごい。フロントは倒立式のショーワ製ビッグピストンフォークを採用。リアはオーリンズ製ピギーバックリザーバータイプのツインショックで、前後ともフルアジャスタブルだ。

 フロントブレーキはブレンボ製フローティングダブルディスクに、同じくブレンボ製4ピストンラジアルモノブロックキャリパーをセット。リアブレーキはニッシン製シングルディスクに2ピストンフローティングキャリパーである。

 そしてアルミ製32本スポークホイールに履いているのはピレリのハイグリップタイヤ、ディアブロ・ロッソ・コルサ……。こうしてひと息に装備を羅列すると、まるでスーパースポーツモデルだ。実際、価格も180万円超えとなかなかスーパーなのである。

ポリッシュ仕上げされたトップブリッジ、オーリンズ製フルアジャスタブルリアショック、ショーワ製フルアジャスタブルビッグピストンフォーク、ブレンボ製フローティングダブルディスク/モノブロックラジアルキャリパーなども1200Rの専用品。

 歴史の趣は確かに感じるし、カフェレーサー然としたルックスでもある。だが、そこは現代トライアンフのフラッグシップモデル。最上級の装備がふんだんに盛り込まれ、実にゴージャスなのだ。

洗練された乗り味が上質さを際立たせる

 乗り味も快適そのものだ。ライディングポジションこそ前傾気味だが、エンジンは1200ccのツインとは思えないほどマイルドで、スロットルワークに対するレスポンスも柔らかい。

 そして秀逸なのは車体まわりだ。スッとブレーキレバーを引くとその分だけ制動力が増し、剛性感のあるフロントサスペンションがそれをしっとりと受け止める。旋回に入るとサスはいよいよ滑らかで、バンク角が深まるにつれてコシの強さを感じさせ、頼もしい。全体的に高級としか言いようがない。

 ムダを削ぎ落としてシンプルに走りを追求する姿勢がカフェレーサーの根源だとすれば、スラクストン1200Rはちょっと豪華すぎる。スパルタンさとは対極の、ムニュッとした上質感に満ちているのだ。だが、平和の恩恵を受けて育った「戦争を知らないオトナたち」の所有欲を満たすには、これぐらいの質の高さが必要、ということなのだろう。贅沢ができる幸せな時代に、僕たちはいる。

走りは上質そのもの。高級ブランドが装備されているだけではなく、バランス取りが秀逸。マイルドなエンジンキャラクターに合ったセッティングが施されていることが伝わってくる。

取材・文/高橋剛(たかはし ごう)

4輪レース専門誌編集部、広告代理店勤務などを経て、2000年よりフリーライターに。バイク専門誌や釣り雑誌を中心に活動している。好奇心の範囲はバイク、クルマ、釣り、家電、アウトドア、動物など幅広すぎて収拾がつかない日々

撮影/長谷川徹(はせがわ とおる)

広告代理店勤務のカメラマンとして5年間活動し、フリーランスに。雑誌、WEB、カタログなど多彩な媒体で活躍。二輪、四輪レースを始め、バイク、クルマ、人物、ブツとジャンルを問わずキレのよい写真を提供し続けている

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