レノボ・ジャパンは2019年7月8日、新商品のスマートデバイス「Lenovo Smart Clock」を発表した。新作発表会では、同社代表取締役デビッド・ベネット氏らが製品の特徴について説明し、デモンストレーションも行われた。
各種スマートデバイスが発売される中、同社の新製品は「目覚まし機能」に特化させているという。果たしてLenovo Smart Clockは、他のスマートデバイスと何が違うのだろうか。
実は日本のスマートデバイス普及率は低い?
デビッド・ベネット氏は、先進国の中でも日本はスマートデバイスの利用が浸透していないという点を指摘した。「テク好き」とも言われる日本人だが、スマートスピーカーをはじめとしたデバイスは、まだまだ各家庭に浸透しているとは言い難い状況のようだ。
同時にデビッド氏は「何かを解決してくれるスマートなテクノロジー」でなければ、日本人には愛されないと語った。そして、日本人の多くが抱える悩みである「睡眠」の分野に踏み込んだのだという。
スマホ画面のブルーライトが睡眠に悪影響を与えるということは、今や常識になっている。しかし実際には、毎日遅い時間までスマホをいじってしまい、睡眠不足に陥っている方も少なくない。
レノボは「スマホではできることが多すぎる」と、敢えて機能を絞った新商品を発表した。
Lenovo Smart Clockの特徴
Googleアシスタントを搭載したLenovo Smart Clockは、音声で操作ができるスマートデバイスだ。しかし、その点に「真新しさ」を感じる方は少ないだろう。
Lenovo Smart Clock最大の特徴は、睡眠時と起床時の機能にある。
睡眠時には「おやすみ」と話しかけることで、照明を消してくれたり、川のせせらぎなどのスリープサウンドの再生してくれたりと、眠りに最適な環境を整えてくれる。さらに、スマホと連動し、自動的にマナーモードへの切り替えも行う。
起床時には、セットしたアラームが鳴る30分前から徐々に画面が明るくなり、アラームも徐々に大きくなる。自然に近い起床をサポートしてくれるのが特徴だ。
音声で「アラーム止めて」「〜時にもう一度起こして」といった操作も可能。ショックセンサーを搭載しており、本体をタップすることでアナログ目覚ましのようにアラームを止めることもできる。起床後は、その日の天気・通勤経路の情報・ニュースの表示や、好きな音楽の再生も行ってくれる。