BYOという言葉を聞いたことがあるだろうか。BYOは「Bring Your Own=レストランへワインを持ち込むこと」の略であり、日本でもBYOを楽しむ方が増えてきている。
海外に行って記念に買ってきた高級ワインや、贈り物で良さそうなワインをもらったけれど、いつ開けたら良いか分からず家で寝かせているワインがある……そういう時こそ、BYOが役に立つ。
BYOっていつ、どこで、なぜ始まったの?
BYOは、元々はオーストラリアの食文化で、アルコール販売の免許を持たない飲食店がサービスを始めたものである。オーストラリアではスクリュー栓のワインが多いので、簡単にレストランで飲めるという気軽さがある。現在ではオーストラリアに限らず、日本でも楽しまれるシステムとなってきた。
しかし、日本ではどのレストランでもBYOを取り入れている訳ではない。ここでは、日本でBYOを楽しむためのマナー、6か条をご紹介したい。
1.BYOができるか必ず事前に確認を!
まず基本中の基本がこちら。当日何の連絡もなしにお店にワインを持ち込むのはマナー違反だ。事前にワインを持ち込んで良いか確認しよう。
2.持ち込み料を確認!
持ち込みOKであれば、次に持ち込み料を確認しよう。ワインを持ち込む場合、そのお店でグラスやワインクーラー等、必要なものを揃えてくれる。ソムリエがいれば、ワインをサーブしてくれることもある。そのため「持ち込み料」が必須となる。この持ち込み料はお店によって様々であるが、2000円前後が多いように思う。ホテル内のレストランでは、最低3000円はかかると思っておいた方がいいかもしれない。しかしお店によって料金や仕組みは異なるので、事前にしっかりと確認しておきたい。
3.ワインリストと同じものや極端に安いワインは避ける
お店のHPでワインリストがあれば、こちらも必ず事前に目を通しておきたい。お店で提供しているワインより極端に安いワインを持ち込もうとするのも印象が良くない。
また、ワインリストに載っている同じワインを持ち込もうとする場合は、「うちのを頼んで」と思われてしまうのが普通であろう。こういった事態は避けたいものだ
4.持ち込みワイン以外にレストランのドリンクを注文する
例えば、乾杯はお店が提供しているビールやスパークリングワイン等、持ち込みワイン以外にお店のドリンクを頼むとスマートだ。白ワインを持ち込んだとしたら、赤ワインはグラス(またはボトル)で頼むというように、全て自分が持ち込んだワインで食事を通すのは心象が良くないので気を付けたい。