家庭で使っているタオルの、ゴワゴワやニオイなどが気になっていないだろうか? コツをつかんで洗濯すればふわふわを保つことは可能だ。
今治タオルの老舗『藤高タオル』の銀座店、FUJITAKA TOWEL GINZAショップマネージャー 藤高小夜子さんに、よくある家庭のタオルのトラブルについての予防法や事後対策を聞いた。
1.タオルのゴワゴワ対策
【予防策】
●たっぷりの水で洗う
「たっぷりの水でこすり洗いするタテ型洗濯機のほうが、ふんわり感をキープします。ドラム式は少量の水が入った状態で回転させ、たたき洗いするため、すすぎだけでも水量を多くするとよいです」
●柔軟剤は控える
「柔軟剤の使用は、タオルの吸水性を阻害するのでおすすめしません」
●風通しの良い日陰に干す・パンパンと振る
「ドラム式はそのまま乾燥まで行い、タテ型は風通しの良い日陰に干すこと。天日干しは水の蒸発が早いため、タオルがパリパリに。また干す前にタオルの端を持ち、パンパンと20回くらい振るとパイルがふっくら起きて、やさしい手触りになります」
【事後対策】
「一度つぶれたパイルを自然乾燥でふんわりさせるのはむずかしいです。洗濯機の水量はできるだけたっぷり、洗濯物は8分目までに留めて洗うのをおすすめします」
2.タオルのニオイ対策
【予防策】
●湿った状態で放置しない
「湿ったものは、一度乾かしてから洗濯かごへ入れましょう」
●すすぎは2回以上
「汚れが落ち切らないとニオイを発するため、すすぎは2回以上がおすすめです」
●洗濯浴槽の掃除
「洗濯浴槽をこまめに掃除し、雑菌がわかないようにしましょう」
●素早く乾かす
「洗った後は素早く乾かすこと。干す際、洗濯物同士は、こぶし1つ分以上の間隔を開けることと、ハンガーにかける際には均等にかけるのではなく、ずらしたり、2つのハンガーを使用してM字のようにかけたりするのがおすすめです」
【事後対策】
1)洗濯機で洗濯する。
2)バケツに30~40度のぬるま湯をはり、酵素入り洗剤をとかして押し洗いし、10~15分ほど漬け込む。
3)洗剤液を捨てて60度のお湯に酵素入り洗剤と酸素系漂白剤を溶かして1時間漬け込む。
4)その後、洗濯機でよくすすぐ。
※色柄物や刺繍が入ったものは変色や変形する可能性があるため、白のタオルで試してください。