子供たちにとって、ベイスターズが身近な存在であるように
ファミリー層も多いので、子供たちにも楽しんでもらえるイベントも用意しています。今年5月に開催した「Family Ballpark 2019」では、試合終了後のグラウンドを遊園地にする取り組みを行いました。風船を飛ばしたり、山崎康晃選手の入場曲に合わせて飛び跳ねるのを楽しみに球場を訪れるお子さんもいます。
球場以外での取り組みとして2017年からは、ベイスターズの若手選手寮「青星寮(せいせいりょう)」で選手が食べているカレーのレシピをアレンジし、横浜市内の小学校給食で提供しています。学校給食の規定上、全く同じルーは使うことができず、給食現場の皆様にご協力いただき、イチからルーの開発をしました。何度も試食をして、完成までは1年かかりました。また、2019年からは、4ヶ月検診に来た赤ちゃんに、ベイスターズの赤ちゃん絵本をプレゼントしています。これらの取り組みが野球に直結しなくても、子供たちにとって、野球やベイスターズが身近でポジティブな存在になっていけばいいと思っています。
私達は、常に新たな挑戦や取り組みをしていますが、チームや横浜市が賛成しないことを 無理に進めることはありません。横浜市とは、包括連携協定を締結し、定期的にコミュニ ケーションをとる場を設けています。こちらから相談をすることもあれば、相談を受けることもあります。2017年には、「横浜スポーツタウン構想」を掲げ、スポーツの力で、街全体ににぎわいを創りだす取り組みを進めています。スポーツで地域経済を回し、一般消費者の満足度を上げる。すでに魅力的な横浜の街を、スポーツの力でもっと盛り上げていきます。
【取材協力】
株式会社横浜DeNAベイスターズ 広報部 河村康博さん 髙橋美絢さん
文/岡のぞみ
ライター/PRコンサルタント。営業、留学カウンセラー、広報の仕事を経て会社員10年目に独立。横浜、湘南を拠点に活動。
http://www.tsunagalo.com