アップル社のタブレット型コンピューターで、「iPad」の高性能版である「iPad Pro」。iPad Proは、音楽プレーヤーのiPodや、スマートフォンのiPhoneと同様の機能を持ち、操作方法やユーザーインターフェースなど、多くの機能が共通化されています。
写真及び動画撮影やネットサーフィン、音楽再生、メールの送受信や、その他数多くのiOS対応のアプリの起動が可能です。
「iPad Pro」で、できること、できないこと。
iPhone同様、「iOS」が搭載されている「iPad Pro」は、iPhoneでできることは大体できます。ただし、仕様上、電話機能やSMSの「受信」機能は備えていないので注意してください。
また、セルラーモデル(Wi-Fi+モバイル通信が可能な機種)に、SMS機能付きの通話用のSIMを挿入しても、残念ながら電話をかけたり、SMSのやり取りはできません。ただし、ヘッドセットなどを接続して、IP電話による通話や、iMessageによるメッセージのやり取りは可能です。
「iPad Pro」11インチ版でできること
「iOS」機能の大半を有し、高スペックで高機能な「iPad Pro」。
画面サイズが11インチの、「iPad Pro」は、様々な使い方が可能です。
テレビ電話が楽しめます
「iPad Pro」は、インターネットにつなげれば、内蔵されたカメラとマイクで、テレビ電話を楽しめます。先ほど、電話機能が使えないという話を致しましたが、これはあくまでも携帯電話事業者による、いわゆる普通の電話回線で通話する電話機能が使えないのであり、インターネット経由で通信を行うIP電話やテレビ電話は、スピーカーで相手の声が流れるため(Bluetoothのヘッドセットを接続すれば周りに音声が聞こえないようにできます)利用可能です。
現行のiOS搭載機種には、OS標準の音声通話やテレビ電話アプリである「FaceTime」が搭載されていますので、アプリの追加インストールすることなしに、お手軽カンタンにテレビ電話ができます。ただし、利用にはApple IDの登録が必須です。
【参考】iPhone、iPad、iPod touch で FaceTime を使う
映画の視聴が楽しめます!
「iPad Pro」は、インターネットにつなげて、Amazon Videoや、Netflix、dTVなどの、動画配信サービスに加入すれば、その大画面の威力を存分にいかし、実に快適に、映画やドラマやアニメの視聴を楽しめます。
映画の視聴自体は、iPhoneでも充分可能ではありますが、さすがにちょっと画面が小さくて、見づらいことは否めません。その分、iPad Proは大画面で、高音質で高性能ですので、没入しながら映画を視聴することが可能です。
「iPad Pro」12.9インチ版でできること!
「iOS」機能の大半を有し、高スペックで高機能な「iPad Pro」。
画面サイズが12.9インチの、11インチより一回り画面の大きい「iPad Pro」は、さらにいろいろな使い方が可能です。
漫画や本の読書が楽しめます!
「iPad Pro」は、インターネットにつなげれば、その大画面の利点を生かし漫画や本の読書が楽しめます。例えば、Amazonがサービスを提供している「kindle」アプリで、電子図書が実に気軽に閲覧可能です。
もちろん、読書自体はiPhoneや11インチ版のiPadでも可能ですが、iPad Pro 12.9インチ版は、驚くほどの大画面ですので、傾注しながら読書できます。
撮った写真や動画をみんなで楽します!
「iPad Pro」は、大画面の特性を生かし、撮った写真や動画をみんなに見せ合いができます。写真や動画の見せ合うこと自体は、iPhoneや、11インチ版のiPadでも可能ですが、iPad Pro 12.9インチ版は大画面なので、お手軽カンタンに撮った写真や動画を閲覧できます。
「iPad Pro」のキーボードでできること!
「iPad Pro」は、iPadに対応している、Bluetooth機能を搭載したキーボードに接続して、キーボード入力が可能です。長文入力を行う際にいちいち画面を指でタッチして入力するのは、ストレスがたまるもの。iPad Proに対応する、アップル純正の「Smart Keyboard」は2万円前後と、ちょっと高価ですが、非純正で良ければ数千円程度でiPadにつながるキーボードを入手可能です。
あくまでも私見ですが、LogicoolのiPad対応キーボードが、対性能・機能・デザイン比における、コストパフォーマンス的には良いようです。
【参考】SLIM COMBO iPad Air(第3世代)、iPad Pro 10.5インチ、iPad Pro 12.9インチ(第1世代と第2世代)用
H3「iPad Pro」のペンシルでできること!
「iPad Pro」は、iPadに対応するペンシル状のデバイスの「Apple Pencil」を接続して画面に字を書いたり、お絵かきが可能です。
指先のタッチ操作だけで字を書いたり、お絵かきするのは鬱憤がたまるもの。「Apple Pencil」は、1~1.5万円前後とやや高価ですが、現時点では、マウスで操作ができないiPad Proのこと、一たび使い始めますと、無茶苦茶(むちゃくちゃ)、操作が捗(はかど)ります。iPad Proオーナーであれば、三度の飯の次に、是非一緒に入手したい逸品であります。
【参考】すべてを書きかえる、全く新しいApple Pencil
「iPad Pro」はノート代わりになる?
「iPad Pro」は、先述のキーボードや、Apple Pencilを接続すれば、メモアプリを利用することで、キーボードで文字を入力したり、ペンで文字やお絵かきして、ノートとして利用することが可能です。iPad proにはOS標準で、手書き可能な「メモ」アプリが利用可能です。そのほか、いくつかiPad Proをノートとして利用できるアプリが提供されているので、お好み次第でインストールして利用できます。
GoodNotes 5
GoodNotes 5は、手書きで、ノートをデジタルでマルチメディア化したり、PDF、PowerPoint、及びWord書類にも注釈を付けることができます。書いたものはすべては検索可能で、失くす心配も、間違った場所に保管してしまっても心配ありません。GoodNotesは、これまでの紙の情報をすべて一箇所にまとめて整理できます。
【参考】GoodNotes 5
Noteshelf 2
Noteshelfは、ノートに文字や絵を描き込んだり、オーディオの録音、図形の描画、スケッチ、契約書へのサイン、フォームの記入などが可能です。そのほかブックマークの追加、リストの作成、ノートのカテゴリー分けなど、たくさんの機能があります。Noteshelfは、iCloud、Dropbox、Evernote、Google Drive 、OneDriveなどのクラウドサービスに対応しており、eメールやFacebook、Twitterなどを通じて、同僚や友達、家族とノートを共有可能です。
【参考】Noteshelf 2
「iPad Pro」の使いこなし術とは?
iPhoneと比べて、格段に画面サイズが大きい「iPad Pro」は、多種多様な使いこなしが可能です。
「iPad Pro」を仕事で活用できる?
もちろん仕事で活用できます。
メモアプリの利用は言うに及ばず、例えば仕事の進捗状況を管理する「タスク管理」もiPad Proアプリならではの大画面で、お手軽カンタンにタスクが管理可能になり、仕事がはかどって、家に早く帰れます。
Agenda
【参考】Agenda
「iPad Pro」をノートパソコン化できる?
「iPad Pro」をノートパソコン化するのはとてもカンタン。先述の、iPad Pro用のBluetooth外付けキーボードを接続すれば、あっという間にノートパソコンのように使えます。
【参考】12.9インチiPad Pro(第3世代)用Smart Keyboard Folio – 日本語
記事執筆時点ではマウスは使えないものの、代わりに「Apple Pencil」で字や絵を自由に書いたり描いたりが可能。まさに、「液晶タブレットPC」のように使えます。
しかも今秋、iPad専用OSである、「iPad OS」では、ついにマウスも使えるのでは?とも噂されていますので、そうなったら本当にノートPCと同様に、遜色(そんしょく)なく使えそうです!待ち遠しいですね!
「iPad Pro」のアプリで使いやすいモノって何?
「iPad Pro」は、その大画面の能力を生かし、様々な使いこなしが可能です。
「iPad Pro」のアプリでイラストに便利なモノ!
「iPad Pro」のアプリで、イラスト作成に特に便利なアプリが、なんといっても「CLIP STUDIO PAINT」です。
CLIP STUDIO PAINT 漫画・イラスト制作
「CLIP STUDIO PAINT」は、世界で400万人以上が利用する、マンガ制作アプリの最高峰です。しかも、売り上げNo.1かつpixivで人気No.1のグラフィックスソフトでもあります。
Apple Pencilの能力を最大限に活かした自然な描き心地で、まんが制作やお絵描きのクオリティとスピードアップをサポートしてくる、素敵なアプリです。
【参考】CLIP STUDIO PAINT 漫画・イラスト制作
「iPad Pro」のアプリで仕事に便利なモノとは?
「iPad Pro」のアプリで仕事に便利なモノとしては、以下が挙げられます。
Evernote
Evernote を使えば、いつでもカンタンに必要な情報を取り出せて、本当に大切なことに集中できる、驚きのアプリです。テキストノートや、スキャンした手書きメモ、ToDo リスト、写真、画像、Web ページ、音声ファイルなど、あらゆる情報が保存でき、瞬時に検索できます。保存した内容は利用中の複数の端末で同期されますので、どこからでもアクセス可能です。
【参考】Evernote
iThoughts (mindmap)
iThoughts は、iPad/iPhone/iPod touch 用のマインドマップアプリです。マインドマップを使いますと、自分の思考やアイデアを含むあらゆる情報を、視覚的に整理することができます。
「iPad Pro」でエクセルは使える?
パソコン用のビジネスアプリとして、不動の地位を築いている、「Microtosoft Office」シリーズの表計算ソフトである「エクセル」。
はたして、「iPad Pro」で、「エクセル」は使えるのでしょうか……使えます。
「iPad Pro」ってエクセルは無料で使える?
「iPad Pro」では、「Microsoft Office」のアプリも利用可能ですので、もちろん「エクセル」も利用可能です。ワードもパワーポイントも、その他いろいろ使えます。しかも無料で、データの閲覧だけでなく、編集機能までも使えます。
ちなみに、Microsoft Office は、PCではほぼ、ビジネス標準アプリのようなものですから、iPad Proの大画面で表示、編集ができると大変便利です。もうWindows ノートPCいらないかも?(それは言い過ぎ)
MicroSoftアカウントを取得して、有料のOffice365のサービスに加入してサインインすると、主に細かい編集の設定などができるようになり、さらに使い道の幅が広がりますので、お金はかかりますが有料版もオススメです。
※データは2019年7月上旬時点での編集部調べ。
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取材・文/FURU