IMAXレーザー
映画はとにかく迫力の映像と音響で楽しみたい……。そんな期待に応えるべく、IMAX社では映写機や音響機器、スクリーン、劇場設計までを手がけている。映画製作にも携わっており、同社の撮影機材「IMAXカメラ」は、映像と音響に並々ならぬこだわりを持つクリストファー・ノーラン監督に選ばれるなど、評価が高い。
まさに〝入り口から出口まで〟を総合的にプロデュースしているIMAX社が現在、映画館での導入を進めているのが「IMAXレーザー」だ。IMAXレーザー仕様の劇場では映写機に〝4Kレーザー〟が使われ、大スクリーンでも鮮明かつ色彩豊かな映像を表現できる。
また、音響は12chのスピーカー構成で、通常の劇場で耳にするサウンドの約10倍というダイナミックレンジによる臨場感は圧巻だ。
なお、このIMAXレーザーには「IMAXレーザー/GTテクノロジー」という超大型スクリーン向けもある。〝4Kレーザー〟の映写機を2台使用し、より迫力のある映像を投影するのが特徴だ。これまで「109シネマズ大阪エキスポシティ」のみだったが、池袋にオープン予定のグランドシネマサンシャインにも採用される。今からワクワク感が止まらない!
国内の映画館は今、新システムの導入が盛んに行なわれている変革期。IMAXレーザーを採用する劇場は、今後も増える模様だ。超迫力の映像体験がより身近になってきている。
【国内の導入映画館一覧】
「IMAXレ−ザー/GTテクノロジー」
・109 シネマズ大阪エキスポシティ(大阪府)
・グランドシネマサンシャイン[キュープラザ池袋内](東京都)7月19日 OPEN
「IMAXレーザー」
・109 シネマズ川崎(神奈川県)
・109 シネマズ名古屋(愛知県)
・109 シネマズ菖蒲(埼玉県)
・ユナイテッド・シネマPARCO CITY 浦添(沖縄県)6月27日 OPEN
12chのサウンドシステムにより、迫力の音が正確かつパワフルに観客を包み込む。臨場感はひと際だ。
4Kレーザーならではの明るさと色鮮やかさは圧倒的。映写機の描画技術の進歩に驚くはずだ。
※スピーカーと映写機の写真はイメージ
取材・文/沼田 理[東京03製作]