「令和」の新しい時代に突入したが、「平成」では仕事に邁進し、経済的にも自立した女性が多く増え、結婚しても子供を産んでも働き続けることが当たり前となった。
しかし、キャリアをしっかり積んできた「バリキャリ」女性が、仕事はうまくいっても婚活ではうまくいかずに「こじらせ女子」になってしまっている現状があるようだ。
なぜこじらせ女子になってしまうのか、また彼女たちがどのように行動したら婚活がうまくいくのか。結婚相談所「クレアマリアージュ」代表、根本なおさんに聞いた。
キャリア女性の婚活がうまくいかない現状とは?
「結婚相談所を設立して2年、様々な会員様と接してきました。皆さんご自分なりに一生懸命婚活と向き合ってくださっています。その中でも、ご成婚される方の特徴としては、ご自分のスペックや過去の恋愛経験の多い少ないに限らず、ご自分としっかりと向き合い、お相手様のことも考えながら、素直に謙虚な姿勢で活動できた方ですね。
ただ、傾向として、仕事ではそれなりの地位を確立し、学歴や収入も高く優秀かつ美人な、いわゆる『バリキャリ』の30代女性の多くが、婚活がなかなかうまくいかず、年齢を重ねる毎に『こじらせて』いってしまっている、という現状が、近年顕著に浮き彫りになってきています」
キャリア女性の婚活がうまくいかない3つの理由
1.経済的に自立した分、高い生活水準がスタンダートになっている
「キャリア女性たちは年収も高いので、生活水準も上がっています。例えば、お休みの日は海外旅行へ行ったり、ワイン教室に通ったりするなど、趣味のレベルもかけるお金も上がってきています。そうすると、今の生活がスタンダードになってしまうので、お相手の方にも自分の学歴や年収以上を求めてしまい、今の生活をそのまま満たしてくれる人じゃないとダメになってきてしまいます。
一般的に、結婚相談所でも『男性の高年収』の基準は『年収600万円~』と言われることが多いのですが、この『年収600万円以上』かつ『独身男性』となると、実は日本人男性全体の3.5%しかいないのです……。さらにその中には彼女や婚約者がすでにいる人もいるでしょうし、女性が希望する年代の男性とも限りません。そうするとパーセンテージは……とても厳しい状況になる事がおわかりいただけますよね……。
ですので、自分以上の条件を満たす男性の数がそもそも少ないことと、現代の男性は目に見えてお金がかかる女性は敬遠してしまう傾向があるので、その時点でマッチングが難しくなってしまいます」