電動機(モーター)により人力を補助し、搭乗者がペダルを一生懸命漕がなければ走行しない自転車である電動アシスト自転車。
果たしてその寿命はどれくらいなのでしょうか?
電動アシスト自転車の寿命って何年?
坂道が多かったり、自転車で走る距離が長い人にとっては、もはや生活の一部として欠かせない電動アシスト自転車ですが、そもそも、電動アシスト自転車の寿命っていったい何年くらい持つんでしょう?
普通の自転車と比べますと、結構お値段お高めなのが電動自転車。安いタイプでも4万~6万円、高いタイプなら、ゆうに10万円を超えます。それゆえ、できるだけ長持ちさせたいものです。
果たしてその実態は……?
電動アシスト自転車のバッテリーと本体の寿命を比較してみた
電動アシスト自転車の寿命とは? 正直、乗りこなす人の使い方にもよりますが、大雑把に言いますと、以下の年数分くらいは保つと言われています。
●自転車本体……7~10年
●バッテリー……2~5年
自転車本体は丁寧に乗り、日々のメンテナンスを欠かさず行っていれば、もっともつかもしれません。
問題になるのはバッテリーです。最近の機種では、700~900回くらいの充放電を行いますと、購入した時の、約半分の容量しか充電できなくなるとも言われていますので、そうなったら、残念ながら新しいバッテリーへの交換が必須です。
自転車本体の寿命が尽きるまでに、バッテリーを1~2回新しいものに交換する必要があるのではないかというイメージです。
おおむね、電動自転車のバッテリーは、約3万円前後が主流なので、例えば、2回バッテリー交換すると、本体価格とあまり変わらなくなってしまうケースもあります。
だったらバッテリーの交換をせず、自転車丸ごと新品に買い換えちゃった方がいいや! と、思う人も、中にはいるかもしれません。とりあえず、懇意にしている自転車屋さんに、今後のメンテナンス費用と比較して、本体の買い換えと、バッテリーの交換、どっちがお得なのか相談してみるのも良いかもしれません。
ブリヂストンの電動アシスト自転車のバッテリー寿命は?
現行の、ブリヂストンの電動アシスト自転車は、約700回から900回繰り返し使えるリチウムイオンバッテリーが搭載されています。ブリヂストンの電動アシスト自転車の特徴として、前輪にモーターの力が働くタイプと、後輪にモーターの力が働くタイプがあります。前輪にモーターの力が働くタイプは、ペダルを漕いで後輪を回しますので、いわゆる「両輪駆動」となり、「走りながら自動充電」を行う機能でこまめに充電ができます。
「走りながら自動充電」を行うと、バッテリー残量が最大28%回復するそうなので期待大です。
パナソニックの電動アシスト自転車のバッテリー寿命は?
パナソニックの電動アシスト自転車も、約700回から900回繰り返し使えるリチウムイオンバッテリーが使用されています。
一般的に、寿命が長いと言われるリチウムイオン電池ですが、結局のところ、充電池は消耗品ですので、いずれ「電池の減りが早い?」と不便を感じるようになった時は、残念ながらバッテリーの交換どきとなります。
もし、バッテリーの容量が選べるのであれば、充放電を多用するとバッテリーの劣化が早くなりやすいので、なるべく大容量のバッテリーが使えるタイプの機種を購入した方が良いでしょう。
【参考】パナソニック/利用シーンで見るバッテリーの充電回数比較
ヤマハの電動アシスト自転車のバッテリー寿命は?
ヤマハの電動アシスト自転車は、かつてはニッケル水素バッテリーを搭載していましたが、現在の機種ではリチウムイオンバッテリーが搭載されており、こちらも約700回から900回繰り返し使えるとされています。
ただし、機種により、「気軽にお出かけ 6.2Ah」「スタンダード 12.3Ah」「長距離も安心 15.4Ah」と、通常の容量から大容量なものまで、幅広いラインナップが用意されているため、お金に余裕があるなら、できるだけ大容量のバッテリーが使えるタイプの機種を購入した方が良いでしょう。