ゴッホ、モネ、ルノワールなどの印象派画家たちの作品は、現代においても多くの人々に影響を与えている。今回は、ポーラ美術館が実施した「好きな印象派画家についての意識調査」を紹介しよう。
ゴッホは男性、モネは女性から厚い支持
好きな印象派の画家について、1位「モネ」(61.7%)、2位「ゴッホ」(51.9%)、3位「ルノワール」(46.2%)という結果になった。
左:クロード・モネ《睡蓮の池》1899年 中央:フィンセント・ファン・ゴッホ《アザミの花》1890年 右:ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》1891年 いずれもポーラ美術館蔵
調査結果について、「印象派、記憶への旅」を担当するポーラ美術館学芸課長の岩﨑余帆子氏は、「男女別、どの年代でもモネ、ゴッホ、ルノワールの3人の画家たちに人気が集中していることに驚きました。とくに、モネとゴッホは日本にあこがれていた画家たちであることを考えると、私たちは彼らの作品になにかしら共通する魅力を見出しているのかもしれません」とコメントしている。
ポーラ美術館は、TOP3となったモネ、ゴッホ、ルノワールの収蔵数が日本一多い美術館でもあり、モネ19点、ゴッホ3点、ルノワール16点(彫刻1点を含む)を収蔵している。
左:クロード・モネ《睡蓮》1907年 中央:クロード・モネ《バラ色のボート》1890年 右:ピエール・オーギュスト・ルノワール《髪かざり》1888年
また、作品鑑賞以外に美術館で体験したいことについての質問では、1位「食事」(46.3%)、2位「コンサート・音楽鑑賞」(36.9%)、3位「写真撮影」(33.9%)という結果になり、鑑賞とともに美術館ならではのグルメも楽しみにしている人が多いことが分かる。
なお、20代・30代では1位の「食事」に続き「写真撮影」が2位と、美術館でのフォトジェニックな体験を重視していることが浮き彫りになった。
また、一緒に美術館に行きたい相手は圧倒的に「配偶者・恋人」が1位となり、落ち着いた空間をデートで訪れたいと考える人が多いようだ。
関連情報/http://www.polamuseum.or.jp/
構成/ino