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「暴力的なビデオゲーム」が子どもに与える悪影響、米オハイオ州立大学研究

2019.06.16

「暴力的なビデオゲーム」の子どもへの影響は?

銃で標的を狙うシューティングゲームをプレイした経験がある子どもは、実物の銃を手に取ることに対する抵抗感をなくしてしまう可能性がある―。

そんな研究結果を、米オハイオ州立大学マスコミュニケーション学部長のBrad Bushman氏らが「JAMA Network Open」5月31日オンライン版に発表した。

この研究では、コンピュータゲームの「マインクラフト」で、敵を倒すのに銃を使用するバージョンをプレイした子どもは、剣を使用する、あるいは武器を使わないバージョンをプレイした子どもと比べて、実物の銃を見つけた時に手に取る確率が大幅に高いことが分かった。

さらに恐ろしいことに、実物の銃を手に取った子どもたちは、銃口を自分自身やゲームを一緒にプレイした子どもに向け、引き金を引く確率が高いことも示された。

Bushman氏によれば、「マインクラフト」は“血みどろのむごたらしい”ゲームではないという。

それでもこのような結果が得られたことから、「子どもたちがより現実的なシューティングゲームをプレイした場合、銃の安全性に関する子どもたちの理解にどのような影響が出るのかを心配する人は多いだろう」と同氏は述べている。

今回の研究では、(1)モンスターを殺すのに銃を使用する、(2)剣を使用する、(3)暴力的な要素がなく、武器もモンスターも出てこない―の3つのバージョンの「マインクラフト」を特別に用意。

8~12歳の子ども250人を対象に、2人1組でいずれかのバージョンを20分間プレイする群にランダムに割り付けた。

ゲームの後、子どもたちにはおもちゃを用意した別室で過ごしてもらった。この部屋には、おもちゃ以外にも、使用できない状態にした2丁の9mm拳銃を戸棚に忍ばせていたが、250人中220人の子どもたちが部屋で遊んでいる間に拳銃を見つけた。

その後に子どもたちが取った行動を観察したところ、拳銃を見つけた後、それを手に取った子どもの割合は、暴力的な要素のないバージョン群では44.3%、剣を使用するバージョン群では56.8%だったのに対し、銃を使用するバージョン群では61.8%と高かった。

また、銃を使用するバージョン群では、自分自身や一緒にプレイしたペアの子どもに向けて拳銃の引き金を引いた子どもの割合が2倍だった。

拳銃の引き金を引いた子どもの割合は、暴力的な要素のないバージョン群の0.14%、剣を使用するバージョン群の1.4%に対して銃を使用するバージョン群では約3%と高かったという。

そのほか、拳銃を見つけたことを大人に知らせた子どもの割合は約5人中1人で、拳銃に触れずに知らせたのは約6%、大人には知らせたが拳銃に触れていたのは16%だった。

この結果について、Bushman氏は「子どもがゲームをする際には親が監視することがいかに重要であるかを示したものだ」としている。

なお、同氏は2017年に、銃が登場する暴力的な映画を観た子どもでは、本物の銃に手を出す確率が高まるとした研究結果を報告しており、今回の研究結果もこれに一致したものだと説明している。

一方、この研究には関与していない米ジョンズ・ホプキンズ銃政策・研究センターのCassandra Crifasi氏は「映画やゲームなどのメディアを親が監視することは大切だが、それよりも子どもたちの手が届かない場所に銃を管理することの方が重要だ」と話している。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2734799

構成/編集部

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