建築ジャーナリストが解説！再開発で激変する渋谷の新名所はココだ

〈新名所3〉店やスポーツ施設も充実する空中公園に！
新宮下公園等の施設計画［2020年春開業］

1階に駐車場、1〜3階に商業施設が入り、屋上部分が豊かな緑や花に囲まれた公園へと生まれ変わる。様々なスポーツに対応する多目的コートやクライミングウォール、スケートパークなどが備わる。

所在地：渋谷区神宮前6-20-10
発注者、事業者：渋谷区
階数：公園・商業施設5階、ホテル18階、駐車場地下1階・地上2階
延べ面積：約1万800㎡

原宿駅側の敷地には、客室200室規模の地上18階建てのホテルを建設中。竣工は2020年3月予定。

ISO’S EYE

空中に細く延びる設計は、廃線の高架を公園にしたニューヨークの「ハイライン」を想起させます。ホテルとうまく連携できる公園になればいいですね。

〈新名所4〉屋外街路で人々を引きつける
渋谷PARCO［2019年秋開業］

渋谷PARCOパート1とパート3を統合。屋外に設置されたらせん状の街路は、公園通りと建物をつなぐ斬新な設計となっている。地下1〜地上8階にショップが入り劇場もできる。12〜18階はオフィスエリアに。

所在地：渋谷区宇田川町14の一部、15
階数：地下3階・地上19階
延べ面積：約6万4000㎡

1973年に開業した旧渋谷PARCO。公園通り、スペイン坂などの名付け親でもある。

ISO’S EYE「白パネルが気になります」

斜めに庭園をつなぐ設計は、公園通りのにぎわいを上層まで引き込んでいく意図を感じます。白い外装パネルは何か演出の仕掛けがあるのかも!?

提供: 竹中工務店

〈新名所5〉天空にそびえる近未来ビル
渋谷ストリーム

旧東横線渋谷駅のホームや線路跡地などを利用した大規模複合施設として昨年9月に開業。渋谷川に面した広場、商業ゾーン（1〜3階）、ホテルなどを併設。オフィスエリアはGoogle合同会社の本社機能が入居する。

所在地：渋谷区渋谷3-21-3
事業者：東京急行電鉄、ほか
階数：地下4階・地上35階
延べ面積：11万6000㎡

渋谷ストリームの2階部分を貫通する「ストリーム・ライン」。通路には線路が埋め込まれている。

商業ゾーンには日本初を含む約30店の飲食店が出店。隣接する渋谷川を眺めながら食事を楽しめる。

待ち合わせ場所にも使われる正面の稲荷橋広場と、2階をつなぐ大階段。彩りのLEDライトも美しい。

ISO’S EYE「さり気なくすごい!!」

旧東横線意匠を生かしながら、官民連携で渋谷川を再生するなど、場所の特性を巧みに取り込んでいます。外観のデザインも画期的なんですよ！

提供: 渋谷ストリーム