圧倒的なシェアを誇るアップルの完全ワイヤレスイヤホン『AirPods』。モデルチェンジしたばかりの第2世代は、外観こそ全く変わらないものの、中身が大きく進化している。使いやすくなったポイントなどを、声優の小岩井ことりさんにレビューしてもらった。
自宅で録音=宅録で〝完パケ納品できる声優〟として、作詞、作曲、編曲なども手がける、マルチな才能の持ち主。MIDI検定1級、MENSA会員。ヘッドホン、イヤホン好きが高じてレビューも書いている。
ズルいほど使い勝手がいい『AirPods』の第2世代
今、イヤホンとヘッドホンを合わせると30個以上持っていますが、屋外で使うのはインナーイヤ型が多いですね。カナル型は外音が遮断されてしまうことがありますから。アップルの『iPhone』に付属する有線のイヤホン『EarPods』は普段使っているインナーイヤ型のひとつです。
『AirPods』の第2世代は、今回取材で初めて長時間使いましたが、装着感はカスタムのイヤモニターに通じるところがありますね。このヒンヤリしてツルツルした感触が不思議と耳にフィットします。片耳だけでも使えるのもポイント。楽屋で会話しながら、歌をおさらいしたい時なんかにいいです。
それにイヤホンをタップせずにSiriを使えるようになったのは、本当に便利! 例えば「Maria Trap(※小岩井さんが演じているキャラクターの曲)をかけて!」と声に出せば、すぐに再生が始まります。そのうえ、ペアリングまでの時間が短くて驚きました。左右それぞれの電池残量が画面上で一目瞭然なのも便利ですし、音切れがしにくくなった点はいいです。混雑する駅で心強いかも。しかも、この充電ケースはワイヤレス充電対応で、玄関にワイヤレスの充電器を置けば、帰宅してすぐに手間なしでチャージできますね。
個人的な話ですが、中身をカスタムするのが好きなので、PCはWindows派なんです。「みんなオシャレなMacかよ」と思いますが、アップル製品は使うと本当に便利で、ズルいんですよ! このAirPodsもそう。機能性を備えつつも、ずっと握っていたいほど、触り心地がいいし。多くの人に選ばれるのには理由があるんだなと実感しました。悔しいけど(笑)。