チーズフォンデュとは、スイスを中心としたアルプス山岳部周辺の郷土料理で、チーズを白ワインなどで煮込み、一口大に切ったパンや野菜をチーズに漬け、絡めとって食べる料理です。フォンデュは「溶かす、溶ける」という意味に由来しているといわれています。
チーズフォンデュを作るには、専用の鍋を使ったり、具材を別で温め直したりと手間がかかりますが、ホットプレートで作る場合は、チーズを溶かすと同時に具材も温められるので簡単に作ることができます。
ここでは、ホットプレートを使ったチーズフォンデュレシピやチーズフォンデュに使うチーズや具材、鍋の代用品などをご紹介します。
ホットプレートはチーズフォンデュと具材が同時に焼ける
チーズフォンデュを作るには、耐熱鍋でチーズを溶かし、その周りで具材を同時に焼くことができるホットプレートが活躍します。また、面積の広いホットプレートでは、同時に調理できるだけなく、チーズを2種類用意できたり、具材を多く温めることができ、調理の幅が広がります。ここでは、チーズフォンデュに使うチーズの種類や具材、ホットプレートで作る時の鍋をご紹介します。
ホットプレートで作るチーズフォンデュに使うチーズはカマンベール?
チーズフォンデュに使うチーズは、エメンタールチーズやグリュイエールチーズが一般的ですが、どの種類のチーズをどのくらい混ぜるかの配合比は家庭ごとに違いがあり、実際に様々なチーズを使ったチーズフォンデュレシピがあるので、好みのチーズを探してみてください。
[エメンタールチーズ] 原産国:スイス
塩分控えめで、マイルドな味わいのチーズで、少しの甘みと木の実のような風味があります。
[グリュイエールチーズ] 原産国:スイス
わずかな酸味があり、クリーミーでナッツのようなコクがあります。熟成すると風味が増します。
[ゴーダチーズ] 原産国:オランダ
日本人の嗜好に最も合っているチーズといわれ、軽食やサンドイッチ、そのまま食べるおつまみとしても親しまれています。クセの少ない味わいで、プロセスチーズの原料に多く使われています。
[カマンベールチーズ]
優しい味わいで、人気の高いカマンベールチーズは、表皮は白カビで覆われ、中はやわらかく、トロリとしたクリーミーなチーズです。
【参考】雪印メグミルク チーズの名称
チーズフォンデュを絡ませる具材は? 肉、野菜などの具材セット
チーズフォンデュレシピで使われている具材は、フランスパンや温野菜(ブロッコリーやトマト、じゃがいもなど)が多いですが、雪印メグミルクが実施した、チーズフォンデュにおすすめの具材アンケートでは、焼き鳥やこんにゃく、栗などの変わり種も紹介されているので、参考にしてみてください。
ホットプレートでチーズフォンデュをする時の鍋は? 代用品はある?
本来は土鍋などの小さめの鍋を使いますが、ホットプレートで作るチーズフォンデュは、熱伝導率の良い耐熱容器(ココットやグラタン皿、小さめの鍋)やアルミホイルなどで代用できます。(使用する容器は、必ず耐熱温度の高いモノを使用してください。)
チーズフォンデュ・チョコフォンデュが作れるフランフランの電気式鍋
Francfranc ヒュール 電気式フォンデュ 3500円(税込)
高さ132mm×幅125mm×奥行125mmのコンパクトチーズフォンデュセットです。具材がこびり付きにくいフッ素樹脂塗膜加工した鍋を使用しているため、お手入れが簡単にできます。
ホットプレートで作る人気チーズフォンデュレシピ
チーズフォンデュレシピは、食材や使うチーズの違いがあり、チーズに片栗粉を入れるなどのコツもあります。ここでは、具材焼きも一緒にできるホットプレートで作るチーズフォンデュレシピをご紹介します。
調理時間15分! ホットプレートで時短チーズフォンデュレシピ
ホットプレートチーズフォンデュ (レシピ提供:AJINOMOTO)
[材料] 4人分
○ピザ用チーズ:200g ○片栗粉:大さじ1 ○牛乳:1カップ
○「味の素KKコンソメ」顆粒タイプ(AJINOMOTO商品):小さじ1
○ウインナーソーセージ:4本 ○ブロッコリー:1/2個
○じゃかいも(小):1個 ○にんじん:1/3個 ○アボカド:1/4個
○レモン汁:小さじ1/2 ○ミニトマト:8個 ○バゲット:1/2本
[作り方]
1.ソーセージは斜め半分、じゃがいも・にんじんは一口大、ブロッコリーは小房に分けて別々に茹でます。アボカド・バケットは一口大に切り、ミニトマトは半分に切ります。(アボカドにはレモン汁をかける)
2.ボウルに片栗粉とチーズを入れ、よく混ぜ合わせます。
3.牛乳と味の素KKコンソメ顆粒タイプを小さめの鍋(熱伝導率の良いもの)に入れ、ホットプレートの中央に置き低温で加熱し、フツフツしてきたら(2)を加えながら混ぜて溶かします。
4.ホットプレートに(1)の具材をのせて焼きながら、フォンデュ用の串に具材を刺し、チーズをつけて完成です。
[ポイント]
小さめの鍋がない場合は、アルミホイルを器の形にすることで代用できます。
【参考】AJINOMOTO レシピページ
子供も食べやすい牛乳を使ったホットプレートでチーズフォンデュレシピ
ホットプレートでみそチーズフォンデュ (レシピ提供:marukome)
[材料] 4人分
○じゃがいも:1個 ○さつまいも:100g ○かぼちゃ:100g
○ブロッコリー:1/2株 ○ソーセージ:4本 ○パン:適量
○液みそ 白みそ(marukome商品):大さじ2 ○牛乳:90cc
○ピザ用チーズ:200g ○コーンスターチ:大さじ1
[作り方]
1.じゃがいも・さつまいも・かぼちゃ・ブロッコリーは一口大に切り、やや固めに茹でます。ソーセージ・パンは一口大に切り、ピザ用チーズにコーンスターチをまんべんなく混ぜあわせます。
2.ホットプレートに耐熱皿を置き、液みそ 白みそと牛乳を加えて加熱します。沸騰する直前に、弱火に落とし、コーンスターチを混ぜたピザ用チーズを少しずつ加え、混ぜて溶かします。
3.ホットプレートの空いた場所で具材を温め、チーズにくぐらせて、完成です。
[ポイント]
ホットプレート加熱中は、耐熱皿の底のチーズが焦げないように時々混ぜてください。コーンスターチは片栗粉でも代用ができます。
【参考】marukome レシピページ
ホットプレートでチーズフォンデュセットを使う簡単レシピ
ホットプレートでチーズフォンデュ (レシピ提供:雪印メグミルク)
[材料] 4人分
○雪印100チーズフォンデュ(雪印メグミルク商品):1袋(フォンデュパウダー1袋同封)
○雪印メグミルク牛乳(雪印メグミルク商品):100ml ○えび:8尾
○ウインナーソーセージ:8本 ○ブロッコリー:1/2株 ○パプリカ1/2個
○じゃがいも:1個 ○にんじん:1/2本 ○フランスパン:1/2本
[作り方]
1.じゃがいもは乱切り、にんじんは輪切り、ブロッコリーは小房に分け、えび・ソーセージの全材料を茹でます。パプリカは乱切り、フランスパンは一口大に切ってください。
2.ホットプレートを高温(約200℃)にし、耐熱容器をのせ、牛乳とチーズ、フォンデュパウダーを入れ、焦げないように混ぜながら溶かします。(10分〜15分)
3.ホットプレートの温度を約100℃に下げ、具材を空いているスペースで焼きながらチーズをからめて完成です。
[ポイント]
別の鍋に牛乳を入れて温めてから、チーズとフォンデュパウダーを加え、弱火で5分ほど混ぜ、ホットプレート上の耐熱容器に入れてもおいしくいただけます。
【参考】雪印メグミルク レシピページ
手間のかかるチーズフォンデュを、簡単時短に調理できるホットプレートを活用し、チーズと具材の様々な組合わせを試しながら、チーズフォンデュを楽しんでみてはいかがでしょか。
文/Sora