コンタクトレンズは有効だが…
― 「玉ねぎをどうにかする」の次は、目や鼻をガードする、つまり硫化アリルをシャットアウトするという手段をあれこれ試しましたね。どれか有望なものはありましたか?
カマタさん
「コンタクトやゴーグルでガードする方法は効果があり、ほとんどしみませんでした!
ただ、私はワンデーコンタクトを使っていて、一日家で過ごしてコンタクトをつけなかった日は、玉ねぎのためにコンタクトをおろすのがもったいなくて。ゴーグルも、ド近眼なので結局コンタクトをする必要があり…。
ちなみに、眼鏡でガードする方法は、効果がありませんでした」
唾液で硫化アリルを防げた!?
― 意外だったのが「唾液系」。唾液をコントロールすることで、発散する硫化アリルが唾液に溶け、眼まで届かないという理屈ですね。これは興味深いですが、うまくいきましたか?
カマタさん
「はい!私もこれには驚きました! 舌を出したり、口を開け気味でガムを噛んだりするだけで、ほとんど涙が出なくなったんです!
発散する硫化アリルが目に届く前に唾液に溶ける、という理屈のようなんですが、全ての硫化アリルが口に入りますかね…? 目にも絶対入ってると思うんですが、しみない。謎です。謎ですが、とにかくしみない方法を見つけられて、嬉しかったです!」
― 玉ねぎ10個を消費するほどいろいろやってみて、最終的にどんな方法に落ち着きましたか? また、割と万人向けの方法を、合わせ技でよいので教えてください。
カマタさん
「結局、私には「唾液系」の方法が合っていました。普段一人で料理する時は、舌を思い切りベローーーンと出して切っています! 絶対に人には見せられない。
人がいる場所で料理する時は、こっそりガムを噛んでいます(笑)
ドライアイで、玉ねぎで困っている方、是非やってみて下さい!」
いろいろ試した甲斐はあったようで(『ひとりぐらしこそ我が人生』より)
カマタミワさん プロフィール
イラストレーター・漫画家で、一人暮らしの達人。東京都在住で、ペンネームは蒲田に住んでいた頃の思い出が深いことから。著作に『ひとりぐらしもプロの域』、『ひとりぐらしも神レベル』、『ひとりぐらしも極まれり』、『半径3メートルのカオス』があり、最新作は『ひとりぐらしこそ我が人生』。Amebaの公式トップブロガーでもある(https://ameblo.jp/miwakamata/)。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)