ホームベーカリーは、40種類を超える自動メニューを搭載しているモデルや発酵時間などを自分好みに設定でき、オリジナルのパンを作ることができるモデルなど、様々なタイプがあります。ここでは、パン作りの基本の材料やレシピ、3社のホームベーカリーの機能を比較してわかる各製品の特徴と魅力をご紹介します。
ホームベーカリーの使い方は? パン生地の作り方と魅力
ホームベーカリーの中には、パン生地コースが搭載されているものがあり、ねりと発酵の作業を自動で行ってくれるので、成形と焼成を自分で行い、自宅で自家製パンが焼けるのが魅力の1つです。アレンジ次第では、食パンだけでなく、惣菜パンや菓子パンなどの様々なパンを作ることができます。
使い方はシンプルで、材料をセットし、作りたいパンのコースボタンを押すだけで全行程を自動で行ってくれますが、室温に影響されたり、材料によってうまく作れなかったりすることもあります。ここでは、ホームベーカリーでパンを作る材料の注意点や焼成後の食パンの切り方、保存方法などをご紹介します。
ホームベーカリーで使う材料は?材料費はどのくらい?
ホームベーカリーを使ってパンを作る時は、小麦粉/乳製品/油脂/塩/糖分の基本の材料とドライイースト・水を使用します。卵を入れると色つや・味・香りの良いパンに仕上がります。
作る際に室温が25℃以上の時は、水を約5℃の冷水にして使用してください。小麦粉は、たんぱく質が多く含まれる強力粉(12%〜15%)が基本で、水と小麦粉の分量を量る時は、必ず「重さ」で量ってください。
材料費は使う材料によって違いますが、パナソニックが販売している基本の材料とドライイーストが入った食パンミックスが、約1200円(5袋セット)で販売されています。食パン1斤が約240円で作れる計算になり、パンの種類別に豊富な食パンミックスが用意されています。
ホームベーカリーで作る食パンの厚さを均等にする切り方
食パンを切る時は、焼き上がり直後ではなく、粗熱を取り、パンをねかした状態で、パン切り包丁を前後に動かして切ります。
曙産業 ホームベーカリースライサー 1547円(税込)
食パンを切る時に便利なのが、ホームベーカリースライサーです。約1cm(12枚切相当)〜約3cm(4枚切相当)まで5cm間隔でメモリがついているため、均等な厚さにスライスできる製品です。
【参考】曙産業公式 詳細ページ
ホームベーカリーで使う材料やパンの保存方法は?
小麦粉は開封後に密閉して冷蔵庫で保存し、ドライイーストは購入後すぐに冷蔵庫で保管します。開封後は密閉して冷蔵庫に入れてください。(賞味期限に注意)
焼成したパンは、保存袋に入れるか、ラップで1つずつ包み冷凍して保存します。再焼成(リベイク)する時は凍ったまま、軽く霧吹きしてから焼くと香りと味が復活します。
ホームベーカリーで作る人気のパンレシピ
ホームベーカリーは食パンだけでなく、餅やケーキなど、作れるレシピが数多くあり、各メーカー様々なアレンジレシピを掲載しています。ここでは、ふわふわ食パンの作り方やアレンジが多彩な餅作りレシピをご紹介します。
ホームベーカリーでスキムミルクを使わず作るふわふわ食パンレシピ
ホームベーカリーでミルク食パン (レシピ提供:日穀製粉株式会社)
[材料] 1斤分
○国内産おいしい強力粉:200g(日穀製粉商品) ○食塩:3.5g
○インスタントドライイースト:小さじ1 ○砂糖:15g
○水:50cc ○牛乳:100cc ○バター:15g
[ポイント]
スキムミルクではなく牛乳を使うことで、ふわふわ食感の味わいに仕上がります。ホームベーカリーの「食パンコース」で作ってください。
【参考】日穀製粉公式 レシピページ
パナソニックのホームベーカリーで作れる「パン・ド・ミ」レシピ
パン・ド・ミとは、皮はパリッと中はソフトに焼けるパナソニック独自のコース設定です。温度や湿度、発酵環境の管理が難しいパン・ド・ミですが、パナソニックのホームベーカリーは、イースト量を減らし、発酵時間を長くし、熱効率の高い加熱構造を駆使し、パン・ド・ミが作れる製品を販売しています。
パン・ド・ミ メニュー1 ※SD-MDX101の場合 (レシピ提供:Panasonic)
[材料] 1斤分
○強力粉:250g ○バター:20g ○塩:5g ○砂糖:21.5g
○ドライイースト:1.4g ○水:190g
(室温が25℃以上の時は、約5℃の冷水を10g減らして使ってください。)
[ポイント]
ドライイーストは乾燥したモノを使い、イースト容器に入れてください。そのほかの材料をセットする時は、中央を高くするように入れ、周囲に水を回しながら入れてください。
ホームベーカリーで作れる人気のきなこや草餅レシピ
もち (レシピ提供:ZOJIRUSHI)
[材料] 約50gのもち約8個分
○もち米:280g ○水:220ml ○もちとり粉(片栗粉や上新粉など):適量
[作り方]
1.水がきれいになるまでもち米を洗います。(水には浸さないでください。)
2.もち米をざるにあげ、約30分水切りした後、ケースにもち米、水の順番で入れます。(もち米が水に浸るようにしてください。)
3.「もち」コースを選択し、スタート。完了後、パンケースを取り出し、5分〜10分冷まします。
4.トレーなどにもちとり粉を敷き、水で十分に濡らした手でもちを取り出し、ちぎって丸めて完成です。
[ポイント]
材料に乾燥よもぎや桜エビ、白ごまなどを入れて、草もちなどのアレンジ餅を作ることもできます。
Amazon人気ランキング上位3社のおすすめホームベーカリーを比較してわかる特徴
ホームベーカリーといっても、自動メニューの数やマニュアル機能、食パンが一度に焼ける容量など、様々な特徴があります。ここでは、シロカ・パナソニック・ツインバードのホームベーカリーを比較してわかる特徴をご紹介します。
口コミでも良い評価が多いシロカのホームベーカリー|簡単レシピ本付き
siroca ホームベーカリー SHB-712
2万5704円(税込)
シロカのホームベーカリーの29種類の自動メニューの中には、ヨーグルトやチーズ、バターなど、ほかに見ないメニューが搭載されています。1斤/1.5斤/2斤の食パンサイズを選べて、パンみみの固さをやわらかめ/かためから選べる点も魅力の1つです。
【参考】siroca公式 詳細ページ
比較するとわかるパン以外のメニューが豊富なパナソニックのホームベーカリー
Panasonic ホームベーカリー SD-MDX101
3万4248円(税込)
40種類の自動メニューが搭載されている点と、100gまでのレーズンやナッツなどの後入れ材料を自動で投入してくれる機能で、具入りパンが簡単に作れるのが特徴の1つです。ねり/発酵/焼成を4段階で設定できるマニュアル機能で、自分好みの食パンに仕上げることができます。
3社の中では価格が最も安いツインバードのホームベーカリー
TWINBIRD ブランパン対応ホームベーカリー PY-5624W
2万1600円(税込)
3社の中では、一番安価なホームベーカリーですが、18種類の自動メニューの中には、焼きいもが焼けるモードや糖質が少ないブランパンを焼くことができるモードを搭載しています。また、2週間分のローカーボ(低炭水化物食)が掲載されたレシピブックが付属しています。
【参考】TWINBARD公式 詳細ページ
性能比較表を参考に、用途に合ったホームベーカリーを見つけて、パン作りだけでなく、多彩な自動メニューを使用して、様々な調理に役立ててみてはいかがでしょうか。
文/Sora