現在では多くの金融機関が発行しているデビットカード。実はゆうちょ銀行もデビットカードを発行しているのをご存じだろうか?
これまで、ゆうちょ銀行も他の金融機関と同様にデビットカードを取り扱ってきていたのだ。そして、2019年1月28日からVisa加盟店で利用可能なプリペイドカード「mijica(ミヂカ)」に、デビットチャージ機能が追加され、「mijica Visa デビットカード(プリペイド機能付き)」に変更。これまではVisaやMasterCardといった国際ブランドのデビットカードは取り扱っていなかったゆうちょ銀行だが、今回の機能追加を受け、“ゆうちょ銀行のデビットカード”がより便利に変化している。
ゆうちょ銀行のデビットカード
冒頭でも説明したが、これまでゆうちょ銀行のデビットカードはVisaやMasterCardといった国際ブランドの加盟店では利用できなかった。というのも、ゆうちょ銀行の総合口座のキャッシュカードを保有していると、「日本デビットカード推進協議会(J-Debitナビ)」の加盟店のみでデビットカードとして利用できるというのが、これまでのゆうちょ銀行のデビット機能の仕組みだった。
J-Debit (Jデビット)
「J-Debit」は「JAPAN」の「J」と「借方」という意味の 「Debit」を組み合わせた造語であり、金融企業1379行、加盟店が計518社加盟している日本デビットカード推進協議会が運営している(データは2015年8月20日現在)。海外では利用できず、利用できる店舗数が少ないのが欠点である。利用可能な代表的な店舗としては、ローソンやヨドバシカメラ、西武百貨店などが挙げられる。
これまでは海外で利用できなかった
繰り返しになるが、これまでゆうちょ銀行のデビットカードは、海外で利用できなかったことが大きな欠点であった。本来デビットカードのメリットとして挙げられるのは、クレジットカードとは異なり、即時引き落としのため基本的に審査不要という点に加え、海外ATMで現地通貨を引き出す際に利用できるという点である。そのため、これまでは“ゆうちょ銀行のデビットカードはメリットが少ない”という意見も多かった。
待望の進化! ゆうちょ Visa デビットカード
2019年1月28日、ゆうちょ銀行が発行しているVisa加盟店で利用可能なプリペイドカード「mijica(ミヂカ)」に、デビットチャージ機能が追加され、「mijica Visa デビットカード(プリペイド機能付き)」に生まれ変わった。デビットとプリペイドの機能が搭載されていることから通称“デビプリ”とも呼ばれるカードである。
mijicaの仕組み
mijica Visaデビットカードは、下記の2つの機能が備わっている。
・デビット機能:ゆうちょ口座からチャージして使う
・プリペイド機能:ゆうちょ口座やATMなどからチャージして使う
基本的にどちらの機能もゆうちょ銀行口座からチャージして使うため、mijica Visaデビットカードはチャージ型のプリペイドカードとしての側面が強い。しかし、デビットカードのチャージ設定をONにしておくとオートチャージ可能となり、チャージ残高を超える買い物に対してもmijica Visaデビットカードを使えるようになる。チャージ残高を超える買い物はゆうちょ銀行の口座残高の範囲となるため、ほかのデビットカードと機能は同じだ。
基本的に審査は不要
mijica Visaデビットカードも他の金融機関が発行しているデビットカードと同様に基本的に審査は不要である。ちなみに年会費も無料である。
mijicaの作り方|小学生を除く12歳以上なら作れる
mijica Visaデビットカードは、小学生を除く12歳以上なら作ることができる(未成年者は親権者の同意が必要)。ネットでも店頭でも申し込むことが可能。ただし注意点として覚えておきたいのが、「デビットチャージ機能は15歳未満は利用不可」なので、12歳から15歳までの方はプリペイドカードとして使うことになる。
ゆうちょ銀行のデビットカードも選択肢に
ここまで説明してきたように、mijica Visaデビットカードが登場したことで海外での利用も可能になり、利便性も大きく向上したのは間違いない。皆さんも“ゆうちょ銀行のデビットカード”を選択肢として考えてみてはいかがだろうか?
文/praia