紙の上をスライドさせるだけで印刷できる、手軽なハンディサイズのプリンター『RICOH Handy Printer』。2019年4月17日の発売以降、予想以上の注文があり、出荷待ちをする人も出るほどの人気。その魅力を探ってみた。
『RICOH Handy Printer』。カラーはホワイト、ブラック、レッドの3色。
キレイに書きたい要望がいろんなシーンで叶う
『RICOH Handy Printer』は、本体上部の印字スタートボタンを押しながら、本体を水平にスライドさせることで、どこでも印刷できるプリンター。ノートの表紙や水引の付いたのし袋など、厚みがあってプリンターを通らないものはもちろん、段ボールなどにも手軽に印刷することができる。
プリンターを利用するには、Androidスマホのアプリ「Handy Printer by RICOH」と本体をBluetoothで連携。5月末にはWindowsパソコンのアプリにも対応し、USB接続で動作させることができる。なおiPhoneやiPad用のアプリは2019年夏に対応予定。
「Handy Printer by RICOH」アプリ。テキスト、QRコード、画像が印刷できる。
「テキスト」モードで文字データを入力したところ。縦書きにも対応する。
印刷画面。「繰り返し回数」の数字を増やしておくと、続けて印刷できる。
印刷したい文字データはアプリに入力して、それぞれタイトルを付けて管理できる。頻繁に郵便を送る先があるなら、住所を登録しておくと、封筒にサッと宛名印刷できるので便利だ。筆者は郵便には一筆箋を添えて送ることにしているが、一筆箋にもこのプリンターなら手軽に印刷できる。
横にスライドして印刷する。複数行ある場合は印刷ガイドを利用すると便利。
文字は横書きだけでなく、縦書きにも対応。しかもQRコードやバーコードも印刷できるので、製造業や小売業などで荷物を管理する際、バーコードが印字されたラベル紙を貼らなくても、箱自体に直接、バーコードを印刷できる。剥がれる心配もなく、作業がかなり軽減できそうだ。
印字方式はモノクロのインクジェットで、乾きが早く、水に強いインクを使用。複数行にまたがる印刷の場合、印刷された文字の上に本体をスライドさせることになるが、そのせいで文字がにじんだり、かすれたりすることはない。文字サイズは6~32ポイントまで対応。書体は7つから選べ、太文字や斜め文字、下線、取り消し線なども利用できる。