パーソナライズで音場が広がり、高域がクリアーになった!
測定が終わるとデモ音楽が流れて、補正のあるなしを試聴できる。さらに、反響モードと呼ばれる値も調整できる。もちろん、デモ音楽だけでなく、そのスマホに入っている音楽なら何でも再生できる。aptX HD対応なので、ハイレゾ対応のDAPとBluetooth接続すればさらなる高音質が楽しめる。また、オプションで接続ケーブルも用意され、φ3.5mmステレオミニ、Lightning、USB-C、USB-A、microUSB端子での有線接続もできる。
アプリの入っていない機器に接続した場合は、『nuraphone』がスマホのアプリでパーソナライズ済みであれば、その補正が生かされて、無線でも有線でも音楽が再生される。ということで、早速、試聴してみると補正前の女性ボーカルは、ボーカルの音像が大きく頭の中心に定位、左右の広がり感は乏しく、狭い空間だったのに対して、パーソナライズ後は音場が左右に大きく広がり、高域のヌケがよくなり、ボーカルはやや前方にシャープに定位、S/N感も向上して別物のヘッドホンで聴いているようだった。
nuraはオーストリア王立医科大学のLuke CampbellさんとDragan Petrovicさんによって設立され、医療技術を応用した耳の測定方法と学習エンジンによる解析がウリだ。
CEO CoFounderのDragan Petrovicさんが来日して説明及び質疑応答をおこなった。
製品発表会場には人数分のiPadと『nuraphone』が用意されていた。
私がおこなった測定結果のカラーマップ。低域の感度が高いという結果に見える。
プロファイルは3人分まで保存可能で、家族で補正値を切り換えられるなどの使い方ができる。
2回目のカラーマップ。1回目と色と形が異なるが凹凸の形状は似ている。
『nuraphone』の側面はタッチボタン式で操作はアプリからカスタマイズできる。