「身体の内側と外側、両方から美しく」という考えが広まっているニューヨークでは、ヘルシーフードやヘルシードリンクを提供するカフェに、エステサロンやヨガスタジオなどが併設した「ウェルネスサロン」が増加しています。
拡大するウェルネスマーケット
ウェルネスとは、世界保健機関 (WHO) が提示した「健康」の定義をより踏み込んだ言葉で、1961年にアメリカの医学者ハルバート・ダンによって提唱されました。「肉体的、精神的、そして社会的に良好な状態」という意味です。
今何らかの症状を抱えている人が病気治すために受ける医療行為だけでなく、今健康な人も将来病気にならずに幸せな人生を送るために、身体だけでなく、心や環境も整えていこうという予防の意味も含んでいます。
健康・医療領域のみならず、衣・食・住といったライフスタイル領域や、日常のストレスから解放される旅「ウェルネスツーリズム」を実施しているツーリズム業界など、あらゆる業界と関連があるため、世界のウェルネス市場は2018年時点で4.2兆ドル(420兆円)になると言われています。
ウェルネスサロンがトレンドのニューヨーク
この「肉体的、精神的、そして社会的に良好な状態」を、食事+αのサービスを通して実現させるニューヨークにある「ウェルネスサロン」をいくつかご紹介します。
エステ+カフェ「Clean Market」
「MODERN WELLNESS FOR EVERYDAY」がコンセプトの「Clean Market(クリーン・マーケット)」では、人々が健康的な習慣を作れるサポートをしています。
扉を開けると、目に飛び込んでくるのはコンクリの床に、白を基調としたシンプルで洗練されたインテリア。
化粧水やアロマなど沢山のセルフケアグッズが販売されています。
冷蔵ケースにはコンブチャをはじめとするヘルシードリンクや野菜をたっぷり使ったデリが並べられています。
店内にはキッチンも併設されており、ココナッツミルクを使ったカフェラテやアボカドトーストなどを注文することもできます。
この店の一番人気は、今注目のスーパーフード「ブルーマジック」を使ったスムージーボウル「The Blues」
ブルーマジックの他に、バナナ、パイナップル、カリフラワー、ココナッツオイル、ココナッツミルク、ターメリックハニー、グルテンフリーのグラノーラなどのヘルシーフードを混ぜて作ったボウル料理です。
店の奥には、エステサロンが併設されています。
血行改善や免疫増強など、デトックス効果・アンチエイジング効果が期待できる赤外線を浴びるサウナや、14種類の静脈内ビタミン剤の中からその人に合った「NutriDrip(栄養点滴)」を受けられるサービスも受けることができます。
まさに身体の内側と外側、両方から美しくなれるウェルネスサロンです。