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2019.05.18

性欲が増すといわれるテストステロンのサプリに科学的裏付けはない?米・南カリフォルニア大学研究

テストステロンのサプリに科学的な裏付けなし?

精力増強などの目的で、テストステロンのサプリメントを使用している男性は、過大な期待は抱かないほうがよいようだ。

米南カリフォルニア大学泌尿器科のMary Samplaski氏らによる研究から、「テストステロンの分泌量が増える」「性欲が増す」「活力が増進する」といったサプリメントの謳い文句を裏付けるエビデンスはほとんどないことが明らかになった。

この研究結果は、米国泌尿器科学会(AUA 2019、5月3~6日、米シカゴ)で発表された。

Samplaski氏らはまず、「テストステロン・ブースター(テストステロンの分泌促進)」でグーグル検索し、上位に表示された50種類のサプリメント製品に含まれる有効成分と製品効果の表示内容について調べた。

その結果、これらのサプリメント製品の90%では「テストステロン値を高める」作用が謳われ、約半数(48%)では「性欲増進」や「男性機能が高まる」ことが謳われていた。

そのほかにも、「体格が良くなる」(62%)、「活力増進」(30%)、「脂肪燃焼」(28%)といった宣伝文句が使用されていた。

また、サプリメント製品にはビタミンやミネラル、葉酸、キノコやハーブなど111種類の成分が含まれており、各製品に平均で7.1種類の成分が含まれていた。

次に、Samplaski氏らは、論文データベースを用いて、販売企業が主張するサプリメントの作用を裏付ける文献を検索し、レビューした。

その結果、これらのサプリメント製品のうち、臨床試験でテストステロン関連の有益性が示されている成分を含んでいたのはたった12%だった。

一方で、調べた製品のほぼ半数(48%)には、臨床試験でヒトに悪影響を与える可能性がある成分が含まれていたことも分かった。

分析の結果、サプリメント製品に含まれていた成分のうち、「フェヌグリーク」、「シラジット」、「D-アスパラギン酸」、「ビタミンD」の4種類についてはテストステロン値への影響が厳密な方法で検証されていたが、有効性が示されたのは2種類(フェヌグリークとシラジット)のみだった。

そのほか、動物実験やヒトのデータを後ろ向きに解析した研究から、10種類の成分がテストステロン値に好影響を与えることが示された。

しかし、今回の研究で調べた成分の60.4%(67成分)については、テストステロンへの影響を検証した科学的な論文は報告されていなかった。

また、多くのサプリメント製品には、推奨量を大幅に上回るビタミンやミネラルが含まれていることも分かった。

Samplaski氏は「私の患者にもサプリメントを使用している人は多く、サプリメントの使用に反対しているわけではない」と話す。

しかし、米食品医薬品局(FDA)は、サプリメント製品の宣伝で科学的根拠のない治療効果を謳うことを認めていないにもかかわらず、テストステロンのサプリメント製品の90%では医学的に有効とする宣伝文句が使用されているという。

この報告を受け、米ケンブリッジ・ヘルス・アライアンスの内科医であるPieter Cohen氏は「サプリメントに対する規制は市販薬や医療用医薬品とは大きく異なる。サプリメントの宣伝内容は自由度が高いだけでなく、臨床試験で有益性が認められなかった場合でも、引き続き科学的に証明されていない効果を謳うことができる」と説明している。

また、高血圧や不安がある患者に対してリスクをもたらす成分が含まれているサプリメントもあるとして、「即効性がある」と謳ったサプリメントの使用は避けるべきだと助言している。

なお、学会発表された研究は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.auajournals.org/doi/10.1097/01.JU.0000556332.94333.15

構成/編集部

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