歯科医院での虫歯の治療などは手間、時間、費用がかかり、治療が長引きがちですが、虫歯予防である正しい歯磨きを自宅で毎日確認してくれる歯医者のような電動歯ブラシをご存じですか?
正しいオーラルケアをすることで虫歯予防に繋がり、虫歯治療に行く回数も減ることでしょう。いわば、自宅に在住する歯医者のような電動歯ブラシを実際に使用してみた結果、磨き残しの多さや間違っていたブラッシング方法に気がつきました。
そこで、スマホアプリと連動して、磨き残しや正しいブラッシングを指導してくれるフィリップスのソニッケアーをご紹介します。
虫歯になった経験は年を重ねるごとに増えていく
厚生労働省が6278人を対象に実施した「歯科疾患実態調査報告」で、2016年のDMF指数(永久歯列のう蝕(虫歯)経験の総量)の平均を調査した結果、25歳〜34歳で7.4本、35歳〜44歳で12.1本、45歳〜54歳で14.8本となっており、年齢とともに虫歯を経験した歯の本数が増えていることがわかります。(平成28年度調査)
【参考】厚生労働省 歯科疾患実態調査報告
電動歯ブラシで虫歯は予防できるの?
虫歯を防ぐには、適切な口内のケアを習慣化し、実践することで、虫歯菌をかなり減らすことができるといわれています。専門的なケアは歯科医院でしかできませんが、普段の生活の中でできるケアを実践することで、虫歯菌の繁殖を減らせます。
【参考】P&GブラウンオーラルB 虫歯菌は殺菌・消毒できる?
口内の適切なケアとは? という時に活躍するのが、フィリップスの「Philips Sonicare」というアプリです。磨き残しやブラッシング方法を教えてくれるので、毎日のオーラルケアをサポートをしてくれます。
正しいブラッシングをサポートしてくれる「Philips Sonicare」アプリ
ハンドルと「Philips Sonicare」アプリがBluetoothで連動し、磨き残しの箇所をガイドしてくれたり、ブラッシングの力が強かったり、動かし過ぎている場合もアプリ内でお知らせしてくれます。また、ブラシの交換時期が一目でわかるようにゲージで表示されたり、歯垢除去やホワイトニング、歯ぐきの健康などの目標を設定することで、達成率がわかるようになっています。
実際にアプリとハンドルを連携させて、ブラッシングをサポートしてもらいました。
実際にアプリを使ってみる(最初の設定)
まずは「Philips Sonicare」アプリをDLし、画面に表示される指示の通り設定をしていきます。アプリと電動歯ブラシを連動させるために、Bluetooth接続を行ってください。([設定]→[Bluetooth]→[オン]の設定を忘れずに)スマホアプリを開き、電動歯ブラシを近づけてオン・オフするとペアリングが完了します。
その後、「my Philips アカウント」を作成し、いくつかの質問に答えていきます。
1.「歯ぐきの健康を推進」 2.「問題なし」 を選んでみると、回答内容から自分に合ったブラッシングモードと、目標達成のためのブラシヘッドを提示してくれます。自分の回答の場合は、ガムヘルスモードとプレミアムガムケアブラシをおすすめされました。後から新しい目標の設定(難易度調整あり)や、追加でケアをしたい部分を自分で指定できます。
目標のガムヘルスではなく、舌磨きブラシを先に装着してみると
まずは、ハンドルに舌磨きブラシを装着してみると、デバイス電源を入れる前に、舌磨きブラシ(MicroBristles)を濡らします。と表示されました。ブラシヘッド認識機能で今、何をしようとしているのかバレています。舌磨きモードは1回20秒を3セット行います。画面に表示された20秒のカウントダウンが終わると、次のセッションを開始してくださいと2回目を促されます。後、何回ブラッシングするか覚えなくて済むのが便利です。
いざ、ブラッシング開始!
おすすめされた通りガムヘルスモードとプレミアムガムケアブラシを使ってブラッシングしていきます。ガムヘルスモードは、歯の表裏をブラッシングした後、歯ぐきケアの振動に切り替わるモードで、計3分20秒でブラッシングが完了します。
今磨いている場所は、ゲージが白くなっていき、次に磨く場所を白い線で教えてくれます。指示通りに磨いていき、3分20秒後ブラッシングが終わりました。
結果は……全然磨けていませんでした!(黄色、茶色の部分が磨き残しです。)
正しいブラッシングが出来ていないということです。電動歯ブラシとアプリにサポートしてもらっても、これだけの磨き残しがあるということは、普段の手磨きのブラッシング方法も間違っているのでは……磨き残しがすごいのでは……と不安になりました。
もう一度、正しいブラッシング方法を実践
2回目のブラッシングを開始してみたが、全く歯が白くなっていかない……そこで気が付きました。ブラッシング中にアプリ画面に薄白い帯状のモノが表示されていると、アプリ画面の歯が白くなっていくことがわかり、これが正しいブラッシングができているお知らせだとわかりました。
そこからは薄白い帯状のモノがでるように、ブラシの当て方や力加減を調節してみると、どんどん歯が白くなっていき、しっかり磨けている! という実感が込み上げてきました。
見事にキレイに磨けました。2回のガムヘルスモードを実践したので、合計6分1秒かかってしまいましたが、全ての歯をきれいにできました。
Philips Sonicareのほかの機能を実践
ブラシを早く、大きく動かすと「動きを小さく」と表示され、歯にブラシを押し付けすぎると「弱めてください」と表示されます。加圧防止センサーが作動した時は、明らかに振動音が変わり、振動が緩まったのがわかりました。
途中で電源ボタンを押し、やめようとすると、「あきらめないで!」と表示され、ブラッシングを応援してくれます。ブラシの消耗具合をアプリ画面で確認でき、交換時期がわかるのも便利な点です。
実際に使ってみた感想
最初は時間がかかってしまい磨き残しも多かったですが、正しいブラッシング方法がわかってからは、楽に磨くことができました。磨き残しがどれくらいあるかなど、目で見て分かるのはとても実感が湧きやすく、汚れを落とすために集中してブラッシングができました。また、ブラッシング後に舌で歯を触ると、手磨きでは味わったことのない「歯がツルツル」する状態を実感できました。電動歯ブラシとアプリを使ってみて、普段の手磨きが不安になり、正しいブラッシング方法を実践しなければ、と考えさせられました。
センサーは口内6箇所のどこを磨いているかを、感知するモノだと思っていましたが、歯の表と裏のどちらを磨いているか、ブラシの当て方が正しいかどうかを感知しているのには、驚きました。このセンサーのおかげで、正しいブラッシング方法を学ぶことができそうです。
PHILIPSのソニッケアーなら自宅が歯医者になる! ……かも
なぜ自宅が歯医者になるかも……というと、ソニッケアーシリーズは、毎分約31000回の高速振動と振幅で「音波水流」を発生させ、粘着性の高い歯垢を効率的に除去してくれます。さらに、音波水流が毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの汚れを落とし、強力な洗浄力でステイン(着色汚れ)を減少させて、自然な白さの歯に近づけることができます。虫歯予防や歯周病予防など、自宅で歯医者のように、毎日のオーラルケアを助けてくれるのがソニッケアーです。
また、フィリップスの電動歯ブラシ「ソニッケアー」シリーズは、日本の歯科医・歯科衛生士の使用率が11年連続1位という実績があります。(POHC 2018 Dental Professional Tracking Researvh調べ)
ソニッケアーダイヤモンドクリーンスマートのスペック
PHILIPS Sonicare DiamondClean Smart HX9934/15 Amazon価格 2万2403円(税込)
○ブラシ振動数:約31000ブラシストローク/分
○モード:クリーン/ホワイトプラス/ガムヘルス/ディープクリーンプラス/舌磨き(強/中/弱の3段階強さ設定)
○ブラシヘッド:プレミアムクリーン/プレミアムガムケア/プレミアムホワイト/舌磨き
○付属品:充電器用グラス・充電器台1個、USB充電トラベルケース1個
○対応OS:Android 4.4以上(Bluetooth4.0以降搭載機種)、iPhone 6以降(iOS 9.3以上)
ブラッシングモード/ブラシヘッドの特徴
[ブラッシングモード]
○クリーンモード:高周波の振動で歯垢をしっかり落とす、2分間のブラッシングを行います。
○ホワイトプラスモード:歯の表面のステイン(着色汚れ)を落とす2分間の動作の後に、歯を磨きあげて光沢を与えてくれます。
○ガムヘルスモード:2分間の通常の歯磨きの後に、歯と歯ぐきの境目に1分20秒間かけてやさしい刺激を与えてくれるモードです。
○ディープクリーンプラスモード:歯ぐきに心地良い刺激を与えながら歯垢を落としてくれます。
○舌磨きモード:1回20秒で舌をきれいにしてくれるモードです。
[ブラシヘッド](左から右へ順番にご紹介)
○プレミアムクリーン:歯の表面を磨くのに適した歯垢除去ブラシです。ヘッド部分が柔軟なため、届きにくい部分にもフィットします。
○プレミアムガムケア:歯ぐきのケアに適したブラシで、毛先が歯ぐきのラインに沿った形になっています。
○プレミアムホワイト:密集したブラシ毛が歯にフィットし、ステインを除去するのに適したブラシです。
○舌磨きブラシ:凸凹のあるブラシヘッドで、舌のお手入れに使用できます。
便利な機能が多く搭載されているソニッケアー
[イージースタート機能]
電動歯ブラシに慣れていない方におすすめの通常より弱い振動から使用できる機能です。使用回数に合わせて段階的に振動を強めていき、15回目のブラッシングで通常の強さの振動になります。(舌磨きモードでは使用できません。)
[ブラシペーサー機能]
口腔内を均等にブラッシングするために、区切りをビープ音(ピーという音)とブラシの振動の一時停止でお知らせしてくれる機能です。
歯磨き粉はつけなくても使用できる
ソニッケアーは音波水流によって歯を磨くため、歯磨き粉を使わなくても使用できます。歯磨き粉を使用する際は、流水でブラシを数秒間湿らせてから、米粒程度の歯磨き粉をつけましょう。(研磨剤・発泡剤が含まれていない歯磨き粉を使いましょう)ブラシヘッドを口の中に入れてからスイッチを入れることで、歯磨き粉の飛び散りを防げます。
電動歯ブラシは高価なモノですが、虫歯予防となり歯医者に行く回数が減り、歯磨き粉も使わず、ブラシヘッドは3か月に1回の交換で良い(手磨きブラシは1か月に1回の交換が推奨といわれています。)点をふまえ、先々のことを見越すとオトクな製品なのかもしれません。
フィリップス ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマートを使用して、洗浄力の強さ、センサーなどの性能の高さにも驚きましたが、アプリを使用して、いかに普段のブラッシングが正しく磨けていなかったかを実感しました。自分の磨き方に少しでも不安のある方は、「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」と「Philips Sonicare」アプリを使って、自分のブラッシング方法の見直し、磨き残しのチェックをし、虫歯予防に役立ててみてはいかがでしょうか。
撮影協力/PHILIPS
取材・文/Sora