自然豊かな環境は、子育てにも理想的。地方に移住して働くことは、地方創生の世の中では、今後増えていくはず。そこで、地方に移住して子育て中の夫婦に、田舎暮らしのメリットとデメリットを聞いた。
地域おこし協力隊として横浜から長野に移住
今回話を聞いた金子孝治さんは、妻の靖子さんと当時3歳だった男の子の3人で、2015年に長野県伊那市の「地域おこし協力隊」として、神奈川県横浜市から伊那市の新山地区に移住した。
孝治さんは自然エネルギーコンダクターとして従事し、靖子さんは田舎暮らし体験プログラムの利用促進のための協力や情報発信、及び田舎暮らしモデルハウスの活用などに従事。
3年間の任期を経て、孝治さんは2018年4月より個人事業として、ホームページ制作事業、ドローン空撮事業、フェイシャルエステ事業を開業。
今でも新山に家族3人暮らし続けている。
都会と比べた子育てメリット
田舎暮らしにおける子育ては、都会の親としては、なにかと憧れるもの。金子さんに、田舎ならではの子育てメリットを聞いてみた。
「やはり自然が身近にあるので、自然を活用した学習や遊びができるのは一番のメリット。交通量が少ないので、安心して屋外で遊ばせられます。また小学校の児童の数が少ないので、先生に勉強をしっかりと見てもらえるように感じています。また移住地の伊那市新山地区は全戸PTAの地域なので、集落全体で子育てを応援してもらえます」
都会と比べた子育てデメリット
一方で、都会と比べてデメリットを感じることもあるという。
「習い事などが近くにないため、通わせる場合、親が車で送っていかなければならないのがあります。また共働きで近くに親戚がいない場合は、子どもの預ける施設に困ることがあると思います。学校では、少人数なので、PTAなどの役員になることが多くなります。忙しい方は大変かもしれません」