地方で子育てするのはおすすめ?
メリットもデメリットもある田舎子育て。ずばり、田舎子育ては、おすすめだろうか?
「おすすめします。自然豊かな環境は親子の触れ合いも増えますし、子どもの情緒教育にもいいと考えるからです。近くの森を歩いたり、満天の星空の下で焚き火をしたり、鳥の鳴き声を聞いて春の訪れを感じたりすることが、日常の生活です。この日常が子どもの将来にとって良い影響をもたらすことを願っています」
絵本やテレビ、映画の中の遊びや風景が、いつもリアルに目の前にある。それは子ども自身にとって、何にも変えがたい体験となるのかもしれない。
田舎子育ての注意点
もし、田舎での子育てに憧れているビジネスパーソンがいるならば、知っておくべきことがあるという。
「田舎に移住する場合、最初の数年は賃貸で住む方が多いと思いますが、田舎の空き家は古い家が多く、実際住んでみると、なじめない方も多いみたいです。そして古い家なので寒いです。しかし、住めば都だと思います。住みながらコツコツとリフォームしていくのも楽しいですよ」
住処については妥協せず探したほうが良さそうだ。
「家を建てるという選択肢もありますが、移住する場合、同時に転職される方も多いので、最初の数年は住宅ローンの審査が通りにくいです。その点も加味して、考えるのをおすすめします」
金子さん夫婦のように地域おこし協力隊として参加するなど、国の事業を利用するのも一つの方法。いずれにしてもタイミングとチャンスを見計らっていることがポイントかもしれない。
【取材協力】
金子孝治さん
2015年に地域おこし協力隊として家族3人で長野県伊那市新山地区に移住。3年間の任期を経て2018年4月より個人事業として、ホームページ制作事業、ドローン空撮事業、フェイシャルエステ事業を開業。
ともしびデザイン
https://tomoshibi-design.com
【参考】地域おこし協力隊
https://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/
取材・文/石原亜香利