私たちの暮らしを常に脅かしている地震だが、都道府県によって「耐震意識」の高さに違いはあるのだろうか。今回紹介したい調査は、エヌ・シー・エヌが全国2,889名に実施した「耐震に関する全国意識調査」。
調査によると、1位「神奈川」、2位「岩手」、3位「兵庫」、4位「宮城」、5位「青森」と、東日本大震災や阪神淡路大震災で被災した地域が多くランクインする中、関東の神奈川が耐震の認知・理解などを示す「住宅の耐震意識」で4位、「地震への備え」で1位と両項目で高いスコアを記録し「耐震県」総合1位になった。
耐震意識の高い「耐震県」
総務省統計局の「平成25年住宅・土地統計調査」によると、神奈川は東日本大震災による県外からの転入世帯も多く、被災経験の中でより高い耐震意識を持つ方が多くなっているのかもしれない。一方で、下位3県は45位「京都」、46位「島根」、47位「広島」となった。
現在住んでいるエリアで30年以内に大地震はくると思う?
総合ランキングに関する設問とは別に、まずは地震に対する意識を知るべく「自分の住むエリアで、今後30年以内に震度7以上の地震が起きる可能性があると思うか」について伺うと、「徳島」78%、「山梨」75%、「静岡」73%となった。
かねてより想定されている南海トラフ巨大地震や、連動して富士山噴火による大地震を懸念しての結果であることが予想される。一方で、「富山」「石川」や「沖縄」「長崎」「佐賀」では大地震の可能性を少ないと見ている結果となった。
自分の家は震度7まで耐えると思うは13.2%
また、自分の住まいがどの震度まで耐えると思うかについては、震度7以上までと回答したのは全体で13.2%に。最も多かったのは「震度6まで」32.6%、次いで「震度5まで」22.4%となった。下位の県においては、「震度4」までと予想する方も1割前後いる結果となっている。
調査概要
実施期間 :2019年2月18日~2月21日
調査対象者:全国47都道府県2,889名
調査方法 :インターネット調査
関連情報/https://www.ncn-se.co.jp/
構成/ino