「お酒を気化してストローで味わう」という新しいお酒の楽しみ方が、台湾から上陸して話題になっている。もちろん、現地のユーチューバーが思いつきで始めたパフォーマンスとかではない。長い開発期間と精緻な技術の結晶によって生まれ、誰もがそれを堪能できるガラス製品として、日本で広まろうとしている。
キャンドルの炎でガラス球の中のお酒を気化
その製品の名称は「AIRCPHOLIC(エアクフォリック)」。外観は、透明ガラスの器に透明な球体が乗っているという不思議なもの。球体には穴が開いており、そこに金属製のストローを挿し込めるようになっている。
「AIRCPHOLIC」の外観
使用法は意外と簡単で、まずは、ティーキャンドルを1個、そして好みの蒸留酒を別途用意する。ティーキャンドルは100円ショップにもあるが、メーカーはイケアで取り扱っている商品を推奨している。蒸留酒は、アルコール度数が35度以上であれば、ウォッカ、ジン、ウイスキーなど、なんでもOKだ。
準備ができたら、ティーキャンドルに火を灯し、本体の花瓶状の器(加熱台と呼ぶ)の底にそっと置く。
一方、ガラス球の穴にろうとを挿し込み、そこから蒸留酒を注ぎ入れる。分量はガラス球の1/10程度にとどめる。
入れ終わったら、ガラス球を加熱台の上にそっと乗せる(穴が斜め上を向くように)。そして、40秒ほど待つ。
ガラス球の上部が汗をかいたように曇ったら、「飲み頃」だ。ろうとを逆にセットし、その穴にストローを挿し込んで、球体内で気化したスピリッツを吸う。