奨学金を返したくない人に知っておいてほしい事実
奨学金も借金同様、借りた以上は全額返さなくてはならない。延滞すれば延滞金も上乗せされるし、延滞3か月でブラックリストに載りローンが組めなくなる。回収は一般の金融機関と同じく、甘くはないことを知っておこう。
奨学金の「減額返還制度」は、支払い総額が減るわけではない
奨学金の返還が困難な場合、月々の支払額を1/2または1/3に減額できる「減額返還制度」がある。この場合、月々の支払いを減額した分、支払い期間は延長される。支払い総額が減るわけではないので注意しよう。
奨学金を踏み倒したら保証人にも迷惑がかかる
奨学金の督促を無視し続けると、最終的には裁判所の判決をもとに法的措置がとられる。延滞金が雪だるま式に増え、最終的に自己破産を選択する人もいる。その場合、保証人である親や親戚に請求がいくことになる。最悪の事態になる前に、督促は無視せず必ず速やかに対応しよう。
奨学金は一括で繰り上げ返済するべき?
独身で余裕があるなら奨学金を繰り上げ返済するのもひとつだが、結婚を控えている場合は結婚式や子育てなど、まとまったお金が必要になるケースもある。一括返済するかどうかはケースバイケースだ。
奨学金を一括で繰り上げ返済するメリット
日本学生支援機構の貸与型奨学金には、無利息の「第一種」と利息が発生する「第二種」がある。第二種の奨学金であれば、一括返済すれば利息分を支払わなくて済む。また、自身の奨学金の支払いが残った状態で結婚すると、相手にも迷惑をかける可能性があるため、一括返済しておけば気持ちの面でもラクというメリットがある。
奨学金を一括で繰り上げ返済する方法
日本学生支援機構が運営する「スカラネット・パーソナル」から、繰り上げ返済の申し込みができる。繰り上げ一括返済のほかにも、自分の奨学金に関する情報がネット上で閲覧できるので、奨学金返済状況の確認に役立てよう。
【参考】「スカラネット・パーソナル」
奨学金は低金利ではあるものの、返済に関してはとてもシビアだ。支払いに困ったら猶予措置・減額措置を速やかに受けよう。また、奨学金を返済しないと、親や親戚など保証人に迷惑をかけることになる。借金同様、借りたお金はきちんと返済しよう。
文/ねこリセット