医師であるからこその痛恨のミス
歯並びの悪さや歯の欠如が、シワやたるみの原因になることがあり、美容やアンチエイジング医療に携わる私にとって、歯科医は決して縁遠い存在ではありません。
ただ、「治療の痛みを出来れば避けたい」と思ったこと、ダラダラしていたら年末年始に入り治療が遅れ、結果的に虫歯も進んでしまいました。
以下は、私の失敗談です。。真似はお勧めしません。
まず手元の「解熱鎮痛薬(痛み止め)」を日に数回内服してみると、少し痛みが治まりますが、薬の効果が切れると再び痛みだします。
さらに「正露丸を虫歯に詰めると痛み止めに良い……」と聞いたことがあるため、試しに詰めてみます(現在販売されている、正露丸の効能・効果に歯痛の記載はありません)。
強烈な匂いと共に一時的には効果がありますが、再び痛みがやって来ます。
次に歯に詰める「新・今治水(こんじすい)/製造:丹平製薬株式会社」を使用します。
<看板写真:著者撮影、歯学史資料室>
1898年に「今治水」として発売され現代まで続く歴史の長い薬で、麻酔薬「フェノール」が配合され、確かに痛みは鎮まるのですが。
痛みを一時的に無くす方法をいくら重ねても、原因である虫歯の治療を行わなければ問題の解決に至りません。一瞬自分で抜歯することも頭をよぎりましたが、断念します。
私は観念して歯科受診をしますが、知らなかった歯科治療の歴史に興味がわき、千葉県松戸市にある日本では数少ない歯学史資料室を発見します。