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お茶の葉が売れないと言われる時代でも進化を続ける老店「妙香園」のカワイイ戦略

2019.04.21

あのドアラとコラボ??

少し前にネットで話題になった「どあら茶」中日ドラゴンズのあの「ドアラ」とコラボをしたいわば球団公認のお茶なわけですが… それを販売していたのも、妙香園です。

店内カウンターにはちょっぴりなつかしいデザインが目を惹く“レトロかわいい”パッケージのお茶が並ぶ一方で、店頭には手に取りやすい「どあら茶」や雑貨のような小さなパッケージのお茶がズラリ。

実はここにも、隠されたこだわりがありました。

「店頭のお茶を見ているお客さんには“接客しないように”言ってるんですよ(笑)。若い人達が自分で選んで、気軽に買っていってもらえるように。

それで店内に入ってきたらお抹茶飲んでもらって(笑)

最終的にお茶って良いものだって思ってもらえたら嬉しいんです」

確かに、お茶のおいしさ、心を潤すあたたかさ、文化を伝えたいからといって、いくら声高に叫んだとしても、お客さんが興味を示し、手に取ってくれなければ何も始まりません。

どあら茶がきっかけでも良い。

かわいいパッケージのお茶がきっかけでもいい。

お茶に興味を持つ人が今より一人でも二人でも増えるならもはやなんでもいいのかもしれません。

入口は広く。

常にあらゆる方法を模索、進化していくことを忘れない。

なぜなら「最終的にお茶っていいなと思ってもらうこと」こそが目的だから。

伝わらなければ意味がないから。

冒険を忘れないその“攻めの姿勢”に、老舗のお茶屋の揺るがない「お茶への熱い想い」を感じました。

「社員にはかわいい老舗を目指しなさいと話しています」

という社長の言葉通り、お店に来る高校生に「どういう風に売ったらいい??」なんて聞きながら、常に進化し続ける姿は、まぎれもなく「かわいい老舗」そのもの。

お茶の葉がなかなか売れないと言われる時代だからこそ、直にお客さんと接するお茶屋さんの存在がとっても重要になってくるように思う今日この頃…。

楽しくワクワクするお茶屋さんがもっともっと増えることを心から願っています。

文/茂木雅世(もき まさよ)

ティーエッセイスト/煎茶道 東阿部流師範/日本茶アーティスト
お茶好きがで高じて、2009年、仕事を辞めてお茶の世界へ。2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまい始め、現在はお茶にまつわるモノ・コトの企画・商品プロデュース・コラム執筆やメディア出演などの活動を行っている。FMyokohama「NIPPON CHA茶CHA」では最新のお茶情報を毎週発信中。
オフィシャルサイト:https://ocharock.amebaownd.com/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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