あえてお客さんが見える所に…
妙香園では、店内に「水屋」を設けています。
通常、お茶を淹れたり、お抹茶を点てたり、茶器を洗う台所のような場所はお客さんに見えないようカウンターの内側や裏につくりますが、妙香園ではあえて見えるように設けているのです。
そのせいか、店内はまるで友人の家を訪れたかのような雰囲気。
ふらっとお店を訪れただけの人にも「どうぞ」とお抹茶とお菓子が差し出され、中央にある大きなテーブルでお抹茶を愉しむことが出来ます。
しかし本来であればお金を払って頂くようなメニュー。
ここまでするなんてなぜ?と思い、社長にお話を伺うと…
「こういうおもてなしはお茶屋にしかできないからね」とにっこり。
聞けば、お茶を点てたり、淹れたりするおもてなしのお茶のためだけに、雇っているスタッフもいるのだとか。
「お茶には「文化と礼節」が入っています。
ここでお茶を飲むとどんな人でもそれを思い出すんですよね。片手で飲んだりする人はいない。
そういった、お茶に入っている文化を絶やさず伝えていきたい。
若い方達はここで飲んだお茶のことを良くSNSでつぶやいてくれますし、ここでお抹茶飲めること知っている人も増えました(笑)」