気になるお手伝いの中身は?
1月末にオープンした「おてつたび」サイトはβ版とのことで、サービス・宿泊施設の拡充はこれからだが、3月の記事執筆時点でも「新潟県十日町市のゲストハウス」や「飛騨市にあるお宿」など、興味をかきたてる行先がリストアップされている。滞在期間は受入先によって異なるが、数日から2週間の範囲。長すぎず、大学生なら無理なく確保できるスパンだろう。
お手伝いの中身が気になるところだが、「新潟県十日町市のゲストハウス」だと、時節柄除雪作業がメイン。宿泊者のピザパーティイベントなどのサポートもあるが、朝から晩まで働き詰めではない。永岡さんによれば、「お手伝いは午前中や夕方で、日中が空くようなかたちになっている」そうで、日中は地域を散策してもらい、現地の魅力を発見してもらおうという意図がある。
公式サイトにあるお手伝いの1日の流れの例(昼から夕方までが自由時間)
スタート間もないサービスだが、利用者の評判は上々で、「こんなにも濃い、充実した一週間は初めてです」など、感動の言葉が続々と伝えられている。
現時点では、ほぼ関東の大学生・大学院生のみが利用できる半クローズドなサービスであるものの、「おてつたびメディア」立ち上げで書き手を募集するなど、より幅広い層を意識した展開もある。旅が趣味で地域活性化に関心がある人は、今後注視しておくべきサービスだろう。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)